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ベンジル位の酸化について!

テトラリンを任意条件下で酸化させた場合、ベンジル位の選択的酸化によって、1-テトラロンが優先的に生成しますが、他の化合物はなぜ生成しにくいのでしょうか?

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noname#62864
noname#62864
回答No.2

酸化反応は、時として反応機構が不明なことがあります。しかし、No.1の方も述べておられますように、ベンジル位に生じた、カチオンにしろ、アニオンにしろ、あるいはラジカルにしろ、ベンゼン環との共鳴によって安定化されますので、大概の反応(あなたのおっしゃるところの「任意条件下」)において、他の場所よりも高い反応性を示します。 したがって、ベンジル位で酸化が進み1-テトラロンが生成するのは自然なことと言えるでしょう。 ただし、別の場所が反応しないと言うわけではないので、反応条件が厳しければ、さらなる酸化が進むでしょう。 なお、反対側のベンジル位での酸化が進みにくいことに関しては、ある程度の説明は可能です。すなわち、そこが反応する前に、すでにオルト位にカルボニル基が置換していることになりますので、その影響によって、ベンジル位のカチオンを経由する反応が遅くなる可能性はあります。

  • fullerer
  • ベストアンサー率65% (15/23)
回答No.1

大学の有機化学の本を読めば確実に書かれていると思うので図書館にでも行って有機化学の本の索引でベンジル位を調べてみることをおすすめします。ベンジル位は反応中間体を安定化できるから反応が早いんです(理由はぜひご自分で)、例え他に酸化可能な場所がある場合でも反応速度が一番速い部分が優先的に酸化されるのは分かりますよね。ただ任意の条件といっても場合によってはベンジル位が二つとも酸化されたものやナフタレンが出来ることもあるはずです。