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高校化学Iの「酸化数」について
化合物中の H の酸化数は +1, 化合物中の O の酸化数は -2, 化合物中の原子の酸化数の総和は 0 とする これらのことから、 MnO2 の Mn の酸化数は、+4, HCl の Cl の酸化数は、-1, ということは分かります。 でも、 KMnO4 の Mn や、NaClO4 の Cl 、FeCl3・6H2O の Fe などといったものは、 K 、 Na 、 Cl の酸化数がわからないため、計算の仕方がわかりません。 丸暗記するしかないのでしょうか? それとも、他に方法があるのでしょうか? 教えてください。
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実は、H=+1 と教えられていますが、 NaH(水素化ナトリウム)のような化合物ではH=-1になります。 酸化数の決め方は以下の通りです。 周期表左側の陽性の強い元素→酸化数が+ 周期表の右側の陰性の強い元素→酸化数が- 周期表中央部の遷移元素など→前後の元素に合わせて決める (陽性)K,Na>H>ほとんどの元素>Cl>O>F(陰性) ですから、KMnO4 では、K=+1、O=-2が先に確定され、 Mnは計算によって+7となります。 NaClO4 では、Naは陽性で+1ですが、Cl、Oはともに陰性です。 この場合は、上記の陰性の強さによってO=-2が優先されます。 ですから、Clは、+1+x+(-2)×2 によって、x=+7 となります。 また、FeCl3・6H2O の6H2Oは結晶水として付属しているだけなので 無視してください。 この場合は、Cl=-1が優先されますので、Fe=+3となります。
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A No.4補足 Oの酸化数は-2,ただしH₂O₂の場合はHの+1が優先されて-1
- RabbitRabbit
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化合物中のNa K は+1と習いました(覚えろと…) その理由は皆さんがおっしゃられているとおりてます。 Clは覚えろとは言っていなかったけど、皆さんのおっしゃっている通りに考えればわかりますよね⁇ 私の今回のテスト範囲も酸化数とか酸化剤還元剤とかでした。 お互いに頑張りましょう\(^o^)/
- htms42
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「単原子イオンの酸化数はイオンの荷数に等しい」 というのは酸化数の一番最初に出てきていたのではありませんか。 単原子イオンの価数は酸化数からは決まりません。 化合物の成り立ち、化学結合のところで出てきたはずです。酸化・還元はそれを踏まえています。そこから酸化数が出てきています。 Naが化合物の中ではNa^+のイオンとして存在するというのは化学の最初にやったことではありませんか。 考え方が逆になっています。 単原子イオンの荷数に対応するものを、分子の中の原子、多原子イオンの中の原子に対しても無理やり求めてみようとしているのが酸化数です。酸化数はそういう意味ではこじつけの数字です。理化学辞典で酸化数を引くと「便宜的な数字である」と書いてあります。 イオンの成り立ち、化学結合の単元を復習して下さい。周期表が手掛かりになります。
- Hypnomatic
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原子の根本から考えて見ればわかることです。 水素、リチウム、ナトリウム、カリウムなどの1族は通常1+にしかなれません。 なぜなら、1族とは最外電子殻に電子が1つ存在している状態で、それより内側の殻はオクテット則を満たしており、安定なので1つ以上の電子は通常抜けません。 なので、KMnO4のKの酸化数は1、NaClO4のNaの酸化数は1です。 FeCl3・6H2O。これは錯体と呼ばれるもので、6H2Oは錯体本体の周りについている分子で、配偶子と呼ばれます。配偶子は通常の分子と同様に考えればよいので、水の酸化数は0です。 あとはFeCl3の部分を考えれば良いです。これも原子の根本から考えて、フッ素、塩素、臭素などの17族は最外殻電子が1つ不足している状態で、電子を1つ受け入れれば最外殻電子が8つになりオクテット則を満たすので、酸化数は通常-1にしかなりません。 なので、FeCl3のClは1つにつき-1、3つついているので酸化数は-3、分子の酸化数は0なので、鉄の部分は+3になります。