コロンブスが1492年にアメリカ大陸(実際はカリブ海の島々)に到達したことはご存知ですね。コロンブスは探検の目的地であったアジアについたものと信じ、周辺の島々を回って中国や日本を探していました。コロンブスの後に多くのヨーロッパ人が新大陸を目指して探検に出かけました。その中のひとり、フィレンツエ(イタリア)出身のアメリゴ・ヴェスプッチは1503年、コロンブスが到達(発見)した土地はアジアではなく新しい大陸であると報告書を発表、これをドイツ人の地理学者
V・ミュラーが著書(世界誌序論)の中で新しい大陸は「アメリカ」にしようと
提案しました。アメリゴのラテン名アメリクスから命名したものです。
最初の発見者コロンブスは依然としてカリブ海周辺を探検しており(4回目)1504年に帰国した時は既にアメリゴの報告書がヨーロッパ大陸で知られていたものと思われます。コロンブスの名前はアメリカの州名(現在はコロンビア特別区)や南米の
コロンビアの国名として残りかろうじて面目をたもっています。ずるがしこいアメリゴのお陰で今日のアメリカの名があるわけです。