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行く川の流れ
行く川の流れの冒頭の 行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 ってありますよね?この水にの「に」の説明で100%助詞で無いとわかるので・・・とかいてありました、なぜでしょうか?格助詞だと思ってしまったのですが・・・・どう見分けるんでしょうか?
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口語にしたとき「水である」「水ではない」となるので、断定の助動詞と分かります。「水だ」と言えばもっとはっきりしますね。 ちょっと分かりにくいかも知れませんが、 1)「心ここにあらず」を漢字で書くと、「心、此に在らず」となるのに対して、 2)「鯨は魚にあらず」を漢字で書くと、「鯨は魚に非ず」となります。 2)の「に非ず」は「≠」つまりbe動詞(繋辞;copulaといいます)の否定です。 これを肯定にすると、「鯨は魚なり」になります。 つまり「なり」の打ち消し「ならず」と同じなのです。 1)を見ておきましょう。 こちらの「在らず」はbe動詞ではあっても、「存在する」という自動詞で、「に」は場所を表す格助詞です。 口語で「弟は家に居ない」というのと同様ですね。 「心≠此」とか「弟≠家」と言っているのでないことは明らかでしょう。 その肯定形は「心、此に在り」「弟は家に居る」であって、「心は此なり」「弟は家である」ではありません。 かえって混乱させてしまったかも知れませんが、 ◆「にあらず」に2種類ある。 ◆口語「である」の打ち消しで、「≠」に相当する場合、「に」は断定の助動詞「なり」の連用形である。 ◆「どこそこに居る/ある」の打ち消しで、その場所に「居ない/ない」を意味する場合、「に」は場所を表す格助詞である。 と覚えてください。