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イオン交換クロマトグラフィーのときに・・・
先日学生実験で陰イオン交換クロマトグラフィーによるタンパク質の分離を行いました。 等電点の違いによりタンパク質は溶出しますが、イオン交換体であるゲルは溶出しないはずです。なのになぜか目に見えて体積が減っていったので気になりました。 どうしてこのようなことが起こるのか分かる方がおりましたら教えてください。
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かつてガラス管の先を絞って手製のカラムを作ってクロマトをやっていましたが、底に詰めるグラスウールを少々雑にいれてもゲルが溶出するなんてことはまずありませんでした。最近のカラムはグラスフィルターのようになっているものもあり、そういう事故は皆無に等しいでしょう。 目的サンプルを溶出するために展開液のイオン強度を変化させませんでしたか?塩濃度を徐々にあげていくグラジエント溶出はイオン交換クロマトではよくやる手段です。ゲルの担体がなにかにもよりますが、Sehadexのような球状の担体を用いた場合には塩濃度の上昇で担体は急激にその体積が小さくなります。結果的にカラムに満タンにつめていたゲルが終了時には半分くらいになっていることになります。終了後、カラムからゲルをビーカーなどにあけてみると、詰めるときと明らかに異なり、妙にキメ細やかになっていると思います。水で洗うとまた元に戻ります。
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- blackdragon
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#1です。 イオン交換だということを失念していました。 #2さんのおっしゃるように、塩濃度の上昇によってゲルが収縮することが主な原因だと思います。
- blackdragon
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ゲルの体積が減っていったのですか? だとすれば、バッファーを流すことにより、ゲルが圧縮されたのではないかと思います。クロマトのゲルは、細かい粒子を詰めたものですので、もともと、多少の隙間が開いています。これが、バッファーの圧力で詰め込まれて隙間が減れば、見かけの体積は減ります。また、ゲル自体も、圧力によりつぶれることもあります。
お礼
なるほどー。確かに塩濃度を上げながらやりました。どこかで失敗したのではないかと思っていましたがこれですっきりしました。ありがとうございます。 #1のかたの理由は私も少し考えていたのですが、これも理由の一つにはならないのでしょうか?