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心理学における、『右利き、左利き』の扱い
『とっさに、右手で、飛んできたボールを払い落とした。』という場合、右手を使用することは、心理学にとっては「無意識」の部類に分けられると思うのですが、実際に右手を動かしたのは、本人の意識ではなく、『脳』であるため、「脳の機能論」で取り上げるべき課題であり、心理学では、「無意識」(心理として働いていない状態)であるが故に、扱わない、扱えない。という解釈は、『心理学』という学問としての見地からは、正しいでしょうか?
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#4です。 >『心理学』では、代謝など生体機能を原因とする、欲求等の原因を扱いますか? >・扱う時は、援用、引用でしょか? >・直接扱うのでしょうか? とのことですが、 先に申しましたとおり、 心理学では人間を含む動物の行動に関するものであれば、 何でも研究対象に含まれる可能性があります。 もちろん、おっしゃるような事柄も研究されます。 何をもって“直接・援用・引用”と表現するおつもりなのかわかりませんが、 心理学では中枢神経系(脳・脊髄)、 自律神経系・末梢神経系、内分泌系等の働きは 一通り研究しますし、 身体の機能についても扱います。 「欲求」のような心理的要因も、 根本的には神経系の働きが想定されますので、 欲求生起時の神経系の働きについては、 古くから多くの心理学的研究がなされています。 心理学の概説書などをご覧になるとわかりますが、 多くの本において、最初の数章は、 生理学的な話にページが割かれます。 要するに、人間(動物)の体の仕組みは、 心理学を学ぶ上での基礎知識なのです。
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- jupiter5
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まず、いくつか訂正を入れておきます。 ボールを払い落とす行動ですが、 これを条件反射の観点から説明するなら、 間違いなく「無条件反射」です。 この場合の無条件刺激は「ボールの接近」です。 とっさの際の危険回避行動は 経験(要するに条件付け)によって獲得されるものではなく、 生得的に備わった反射行動ですので。 例えば、風が目に入ったときにまぶたを閉じるのも、 「瞬目反射」と呼ばれる生得的反射です。 これらの生得的反射は、行動の開始にあたり、 基本的に意思のコントロールを受けません。 「ボールが飛んできた」とか 「目に何かが飛び込んだ」などと言ったときに、 いちいち状況を確認して、 意識的に反応を決定している余裕はないからです。 次に、「靴を履く」等の行動は、 条件付けは条件付けでも、 パブロフの犬の実験のような 「レスポンデント条件付け」ではなく、 スキナー以降に研究が盛んとなった 「オペラント条件付け」です。 この2つを混同なさっているようですが、 これらは全く違うものです。 レスポンデント条件付けは 生得的反射のコントロールを目指す条件付けですが、 オペラント条件付けは、 自発的行動のコントロールが目的となります。 靴を履くのは生得的反射行動ではなく、 自発的行動ですからね。 ここからがご質問へのお答えになりますが、 ボールを叩き落すような無意識的な行動を 心理学で扱うか否か・・・と言えば、 「とてもよく扱う」と言えます。 心理学は、一般の方々のイメージとは異なり、 「気持ち」「感情」「意識」「性格」などと言った、 いわゆる「心」のようなものばかりを扱う学問ではありません。 心理学における「心」とは、 人間を含む動物の行動を規定する生体のメカニズムに対して 仮定的に付与された名称ですので、 心理学は、人間・動物の行動に関することならば、 何でも扱うのです。 生理心理・神経心理などの分野では、 脳の機能の研究が盛んに行われます。 また、パブロフの犬の実験に始まる条件反射学も、 20世紀初頭の行動主義心理学に取り込まれ、 アメリカでは一時期、心理学の主流を形成しています。 要するに、心理学においては、 ある行動の原因が「意識的」であろうが「無意識」であろうが、 関係ないのです。 意識できたとしても出来なかったとしても、 動物(人間を含む)の行動は、 脳を中心とする中枢神経系が支配していると考えます。 (一部のアウトサイダー心理学者は霊魂とかを仮定しますが…。) そして、その中枢神経系の機能の全てを「心」と呼ぶのです。 その機能を我々が観察すると、 条件反射であったり、 オペラント条件付けだったり、 感情・気持ち・欲求などだったりするわけです。
>これは、一種の条件付けによるものなのでしょうか? そうですね。条件付けといっていいと思います。 一般には「無意識のうちに」という言葉で語られることが多いですが、条件付けによる行動は有意識と無意識の中間に位置するといえると思います。 何度も何度も繰り返すうちに、脳内に「スクリプト(もしくはスキーマ)」と呼ばれるプログラムが出来上がってしまい、半分無意識的に行動することができます。 ですがこれらは、必ず有意識によって実行開始されますので、完全な無意識とはちょっと違います。
>「無条件反射」は扱うでしょうか? #1と全く同じことがいえます。 手でボールを払い落としたとき、『左右では脳内での信号の扱いに違いがあるであろう』ことは想像にかたくないものの、『具体的にどう違うか』は、本人の頭に脳波形をつけて調べるしかありません。 人によっても微妙に違うからです。 よって、この場でどちらと回答することはできないわけです。
お礼
有名な実験に「パブロフの犬」がありますが、「靴を履く」とき、「歯ブラシする」とき、「腕組みする」とき、「体を洗う」ときなど、リズムというか、順番が決まっているように思うのですが、これは、一種の条件付けによるものなのでしょうか? リズムが狂うと、私は、違和感を覚えます。
『本人の意思』とは、『脳の作用』の一部です(^_^; 別物ではありません。 なぜなら、心理学では魂の存在は否定するからです。(考え出すと埒が明かないですし、仮に肯定する場合でも必ず「仮定的定義」が存在します) ゆえに、払い落とした手が右手か左手かについては、推考上の参考にはしますが、「利き手ではなかった」というだけの理由で有意識的な行動だと決め付けたりしません。
お礼
ありがとうございます。 無条件反射と条件反射とがあり、ボールの件は、条件反射に分類されます。 「無条件反射」は扱うでしょうか?
お礼
『心理学』では、代謝など生体機能を原因とする、欲求等の原因を扱いますか? ・扱う時は、援用、引用でしょか? ・直接扱うのでしょうか?