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成功回避傾向

人は、なぜか、成功を回避する傾向があると聞いたのですが、それは、本当なのでしょうか。本当だとしたら、それは何故起こるのでしょう?また、成功を回避しないようにするためにはどうすれば良いんでしょうか?参考文献などを織り交ぜながら、ご教示頂けると幸いです。

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回答No.2

(乱文,ご容赦下さい)  これは「達成動機」と「セルフ・ハンディーキャッピング」2つの理論それぞれから説明できますね。ただ,いずれも「誰もが成功回避する傾向がある」というものではありません。正確には,「成功回避をする傾向のある人がいる」ということです。  例えば,「達成動機」研究の視点では,(Rodeheaver,D. & Datan, N., 1985)の縦断的研究があります。彼らの研究によれば,男の子の場合は,達成動機の高い少年は大きくなっても高いが,女の子の場合は必ずしもそうとは言えないことが明らかにされました。この理由については,男性の達成は多くの場合,社会的に受容されますが,女性の達成は否定的に受け止められるというリスクもはらんでいることが挙げられます。恋愛心理学などでもしばしば指摘されていることですが,女性の場合,自身の能力(勉強等)が高いと男性から恋愛対象として敬遠されがちであることを知っているために,わざと失敗してみせるということもあるようです。ただし,近年では,伝統的性役割志向をとらない女性が増え,成功回避動機は以前のように高くないように思われます。  関連としては,ホーナー(Horner,M.S.,1974)の成功恐怖理論(fear of success theory)があります。これも,能力の高い女性が達成課題を前にして不安感情や遂行低下を示す,という研究です。これらの理論では社会的な背景が変わると,女性の成功回避傾向も変化するように思われます。つまり,女性の社会的な成功なども好ましく世間から評価される世の中になれば,わざわざ成功回避などする必要はなくなってきます。  次に,セルフ・ハンディーキャッピング理論です。この理論では,必ずしもすべてが成功回避に繋がるというわけではありませんが・・。  セルフ・ハンディーキャッピングとは「自分にとって重要な何らかの特性が評価の対象となる可能性があり,そこで高い評価を受けることができるかどうか確信がもてない場合に,遂行を妨害する不利な条件(=ハンディーキャップ)を自ら作り出したり,不利な条件の存在を他者に主張すること」です。例えば,合格の可能性が半々であると模擬試験で判定された大学よりも,合格が厳しいと言われた大学に挑戦ケース,あるいは,「学校の定期試験などで自信の無い科目の試験日前に遊んでしまう」というケースなどが該当するでしょうか。  これらのケースでは,成功した場合は,その人の能力がより高く他者から評価されます。失敗した場合には,格好の「いいわけ」ができるわけです。また,失敗した場合は,結果論としてですが成功回避をしているとも言えます。  成功を回避しないためには,日頃から綿密な計画を立て,その課題に自信をつけておくことなどが考えられるでしょうね。   参考文献として,下記2冊をご紹介しておきます。 ・宮本美紗子・那須正裕 1995年 達成動機の理論と展開 金子書房  ・安藤清志 1994年 見せる自分/見せない自分 サイエンス社  

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回答No.1

成功するだけならマニュアルがあり100%それに沿って行動すれば可能ではないでしょうか?ただそれだけだと成功する理由もいまいち理解しにくいものです。だから遠回りをするのではないでしょうか。成功の先にはその結果がありその結果は成功という形で既に与えられています。失敗する事でその理由を考えなぜ成功するのかが分かる、また既に形があるものをより良くしようとすれば成功までのメカニズムを外れなければ更に上の『成功』は求められる事は無いと思います。 それと行動する際に成功や失敗のメカニズムを知りたいという探究心が働くのではないでしょうか。メカニズムを知り行動や判断を無駄なくできるようになる事で生物として危険回避ができるようにもなります。 探究心と言うと参考文献が『トリビアの泉』みたいですね。まだ理由がありそうですがド素人なのでこの辺でお後がよろしいようで。

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