建前は、行政には適法に執行された行政の失敗責任を認めてはいけない義務があるからです。
原則として行政は、議会が定めた法に基づき、粛々と実務をこなすだけの機関です。 ですから誤って違法行為をしたならともかく適法である以上、結果から勝手にその手法を否定することは法の否定となります。
これは行政による立法の否定であり、三権分立の侵害で憲法に違反します。 ゆえに行政は適法行為の責任を認めることができません。 妥協はできないのです。
ではどうすればよいか?そこで裁判所の出番です。 法が違憲であったり不合理である場合、それを審査し否定する権限があるのは裁判所ですから、判決でクロと出たら、行政はやはり粛々と判決に従います。
で、本音はと言うと、公務員というものは昔から「減点主義」で評価されます。 奇功は期待されず些細なミスがあげつらわれます。 ですから出世したいキャリアはミスを認めたがりません。 ノンキャリアでも左遷されたくないから同じです。
なぜそうなるのか?それは公務員の待遇が悪いからです。 給料は安く、バイトもできず、交通事故一つでクビにされます。 救いは雇用の安定と退職金だけ。 これでは誰でも守りに入るでしょう。 当然です。
解決策は、明治の頃のように公務員の給料を飛躍的に上げ、権限を格段に拡大します。 そのかわり公僕として恥ずべき行為をしたら切腹。 お家取りつぶしです。
まあ現代は無理ですね・・・・ あーあ。
お礼
ありがとうございます。 両方言及していただいてとても助かります。 しかし薄々はわかっていました。 たぶん責任とりたくないんだろーなー、と。 ただ、庶民の心のわからない行政には憤りしか感じません。行政と言うだけで妙に偉そうな態度をとるものがいますが、けしからんです。