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減価償却の内部留保について
減価償却に関わるキャッシュの内部留保について教えて下さい。 よく書籍などを見ていると、下記のような説明をよく見ます。 「減価償却費は、他の費用と違って‘支出しない費用’という特色がある。労務費や材料費と違って、減価償却費は外部流出しないで企業の内部に留保される。」 ここでよくわからないのが、100万円の物品を購入したとし、この減価償却費を10万円とします。100万円は購入時に一括で支払ったとします。期末にP/Lに減価償却費として10万円計上すると、その分10万円のキャッシュが手元に残るということでしょうか。 しかし物品購入時にキャッシュは全て支出しているので、キャッシュは残りようがないと思うのですが。
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みなさん難しく考えすぎ。 まずは発生主義を捨てて現金主義になりましょう。 基本的には損益計算書とは入ってきたカネと出ていったカネの結果です。 しかしながらその中でも減価償却費は過去に出ていったカネを当期に出ていったことにしているにすぎません。 (給与のように当期には支払っていない) だからカネは出て行っていない→でも出て行ったことにしているから残っている→ゆえに利益(現金)の内部留保です。 損益計算書をよく見てくださいほとんどの勘定科目は当期に現金の支出を伴っていますよ。 hidekioさんは減価償却資産の購入初年度のキャッシュだけを考えていませんか。 この理論は翌期以降のことを言ってますね。
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こんにちは。#2です。 だいぶ悩んでおられますね。 実は私も混乱してきました(笑)。 数字を用いた解説は#3、4、5のかたにお任せするとして、こちらは何とか言葉で説明することにします。 例えば建物や機械を借りた場合の賃借料を考えて貰うと分かり易いのですが、 これら賃借料は毎月毎月現金で出て行きますね。 これが、この機械や建物を最初に買った場合、初めに現金が掛かりますが、 その後は現金は出て行きません。 買ったばかりの時は、この資産は買った金額と同額の価値を持っていますから、 資産の部の現金が機械や建物に振り替わるだけで、他に影響は与えません。 その代わりに減価償却費として、持っている機械や建物の価値が毎年毎年減っていくことになるのです。 これは現金で払うのではないですから、現金がその分残ることになります。 また、減価償却は費用なので毎期の利益にとっては重しになりますが、 将来償却が済めば、その費用がなくなりその額だけ利益を押し上げる要因になるという意味で、 将来の利益の源泉であるという考え方をするのです。
No.4です。すいません、ちょっと説明不足でした。 先に、 >「III財務活動によるキャッシュフロー」にいきなり「株式発行よる収入100」というのが出てきていますが、これは説例のどの数字からきているものでしょうか? これは「Aさんは現金200(すべて株主からの出資金)」からです。これはAさんが前期に株を発行したのみで終了なら、「財務活動による・・・」ではなく「V現金及び現金同等物の期首残高」が0→200となりますが・・・。 >これは設例の数字設定の匙加減一つ、偶然じゃないですか? 先ほどの例でP/Lを作成すると 売上高 200(現金200受取) 売上原価 100(現金100支払) 売上総利益100(現金100残) 販管費(減価償却費のみ)20(現金支払なし) 営業利益 80 (現金100残)← (営業外と特別損益はないので経常利益等省略) 税引前当期純利益80(現金100残) 法人税等 40(現金支払40) 中間配当額40(現金支払40) 当期未処分利益0(現金20残) ということになり、つまり減価償却費は利益を減額させ、その減額を受けた利益を使って法人税や配当の支払を行っているので、減価償却費分が現金で回収された形になります。 言い方を換えれば、P/Lの横にある現金の残で、「←」の営業利益でちょうど20の差がありますが、ここで現金が残っていると言えます。 また、質問者様の掲げた数値を使用すると、 P/Lは先ほどの例で、税引前当期純利益までが同じで、 売上高 200(現金200受取) 売上原価 100(現金100支払) 売上総利益100(現金100残) 販管費(減価償却費のみ)20(現金支払なし) 営業利益 80 (現金100残)← (営業外と特別損益はないので経常利益等省略) 税引前当期純利益80(現金100残) 法人税等 20(現金支払20) 中間配当額20(現金支払20) 当期未処分利益40(現金60残) で、キャッシュフローは、 I営業活動によるキャッシュフロー 税引前当期純利益 80 減価償却費 20 小計 100 法人税等の支払額 ▲20 営業活動によるキャッシュフロー 80 II投資活動によるキャッシュフロー 建物の購入額 ▲100 投資活動によるキャッシュフロー ▲100 III財務活動によるキャッシュフロー 配当金支払額 ▲20 株式発行よる収入100 財務活動によるキャッシュフロー 80 IV現金及び現金同等物の増加額 60 V現金及び現金同等物の期首残高 0 VI現金及び現金同等物の期末残高60 つまり、ここで先ほどの例と違うのは法人税と配当の支払額が計40違うため、先ほどの例より現金が40多いわけですが、それでも20現金が手元に残るのは、P/Lの横にある現金変動の数値で、「←」の減価償却費部分で差が出ているわけです。 長々と申し訳ございません。
No.3です。ごめんなさい、ちょっと↓の説明だと、ちょっと変な説明しているので、無視してください。 このほうがいいと思います。 例) 1.Aさんは現金200(すべて株主からの出資金)を商品100と建物100に費やした 2.商品は200で現金販売後、また100現金仕入れした 3.建物の減価償却20と直接法で計上。 4.純利益は80で内40が法人税等で40を配当した となると商品と建物購入時には、現金0・商品100・建物100ですが、決算後は 現金200-100(商品)-80(法人税と配当)=20 商品100 建物100-20=80 つまり減価償却費分が現金で残りました。 キャシュフロー上(間接法)では、 I営業活動によるキャッシュフロー 税引前当期純利益 80 減価償却費 20 小計 100 法人税等の支払額 ▲40 営業活動によるキャッシュフロー 60 II投資活動によるキャッシュフロー 建物の購入額 ▲100 投資活動によるキャッシュフロー ▲100 III財務活動によるキャッシュフロー 配当金支払額 ▲40 株式発行よる収入100 財務活動によるキャッシュフロー 60 IV現金及び現金同等物の増加額 20 V現金及び現金同等物の期首残高 0 VI現金及び現金同等物の期末残高20 ということで、No.1の方の補足の2)はキャッシュフロー上でキャッシュが増えることとなります。
お礼
ありがとうございます。ただ、まだわかりません。。。みなさんが親身になって書き込んでくれているのに、申し訳ないです。もう少しお力をお貸し下さい。 「現金200-100(商品)-80(法人税と配当)=20 商品100 建物100-20=80 つまり減価償却費分が現金で残りました。」 とありますが、これは設例の数字設定の匙加減一つ、偶然じゃないですか?純利益のうち法人税と配当をそれぞれ20ずつにすると、残る現金は200-100-40=40となり、減価償却費(20)とイコールではない額が現金として残っていますよね? また、後半部分の「III財務活動によるキャッシュフロー」にいきなり「株式発行よる収入100」というのが出てきていますが、これは説例のどの数字からきているものでしょうか?
う~ん、こんな例がいいかもしれません。 例)Aさんは期首に100円で建物を購入し、そこで事業を行いました。ここで建物の減価償却費は毎期10円(簡便的にするため残存は0のため耐用年数10年)とします。 またBさんは青空の下、フリーマーケットのような形式でAさんと同様の事業を同時期に始めました。ただ、その場所代として毎期10円かかります。 お二人は最初手元現金が1000円で、毎期売上1000円あげました。また売上原価はお二人とも毎期690円でした。また税金等その他の費用はかかりませんでした(簡便のため)。 この場合に、AさんBさんの毎期の当期純利益は Aさん1000-(690+10)=300 Bさん1000-(690+10)=300 ですが、 キャッシュフローは第1期(Bさんは毎期同額となりますが) Aさん1000-(690+100)=210 Bさん1000-(690+10)=300 ですよね。 ところがAさんはその後 1000-690=310 となるため第2期以降はBさんよりも減価償却費分多くキャッシュインフローとなりますよね? ということは第1期での差額分90円は建物の耐用年数分残りの2期から10期までの9年間でBさんの10年分の3000円キャッシュインフローと同額になります。 つまり手元に残るというよりも後で回収していくという感じです。
こんにちは。 業務に関係していますが、元々は素人です。 減価償却というのは、会計上の特殊な考え方ですので、実際に経験するまでは、 私も質問者さんのように、なかなか理解しづらかった記憶があります。 減価償却の目的は、時間と共に目減りする資産を費用化するということです。 機械や建物などの資産を購入する場合、購入した時点ではその資産は損益に影響を与えません。 機械や建物の老朽化と共に、その価値が目減りしていくわけですが、 その際に出るのが「減価償却費」であり、つまり資産の目減りを費用化するということです。 さて、補足のご質問に関してですが、 1.当然P/L上には「減価償却費」として記載されます。 製造業などですと、売上原価の中の減価償却費、一般管理費の中の減価償却費の2つに分けられ、 P/L上の別の場所に載ります。 2.「減価償却費は内部に留保される」というのは「その分が見えない利益になる」 「別の資産に振り替えられる」ということであって、つまり他に何もしなければ、 「現金が増える」ことになります。 キャッシュフローとの関係で言えば、毎年の減価償却額分だけ、 キャッシュが増えることになります。 減価償却は、将来に対して借金をしているのと同じと考えたほうが良いです。 100万借りたことにして車を買い、毎年10万ずつ別に積み立てながらやり繰りしていると、 10年で100万が積まれ、元値100万の車が残る、ということです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 1についてはよくわかりました。しかしやはり2が・・・。 2.の「別の資産に振り替えられる」ということはわかります。が、「その分が見えない利益になる」ということと「つまり他に何もしなければ、現金が増えることになります。」ということがどうも頭に入ってきません。ちょっと考えて見ます。
- kkk-dan
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もちろん減価償却しただけではお金は残りません。これは減価償却資産を運用することによって得られる利益としてお金が残る、ということです。設例では取得時に100万円を支払っていますので、現金がそのまま出て行ってしまいます(100万円という現金が100万円という減価償却資産に変わるだけ)が、一度に経費とするのではなく耐用年数にわたって少しずつ経費にするわけで、10万円の減価償却を行えば、商売を行って得た利益(現金)のうち10万円を支払ったことにしておこうというものです。購入時点で100万円の価値としては減っていないが、損益計算上減価償却することによって10万円の価値が減少する(現金は支出しない)ということで内部に留保されたといわれます。わかりましたか。
補足
早速のお返事どうもありがとうございます。 すいません、当方素人なものでまだ良く理解できません。 企業会計の原則上費用と収益を対応させるという減価償却の目的はわかっているのですが。。。 また新たな疑問も含めてまだ理解できないことは下記のとおりです。 1.減価償却費はP/L上で「減価償却費」という科目で表示されているものなのか、「売上原価」や 「販管費」の中にまぎれてしまうのか。 2.内部に留保されると言っても、キャッシュフロー計算書上で本当にキャッシュが増えるわけではないですよね。どうもこのあたりの勘違い、理解不足に理解の糸口がありそうなんですが。。。
お礼
なるほど。ようやく理解できましたわ(笑)。 これでモヤモヤが取れました。ありがとうございました。