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人が嫌がるような変な名前について
以前、何かの本で、 「古来、魔に魅入られないようにワザと人(あるいは魔)が嫌がるような変な名前(姓名)を付ける習慣があった」というような記載を目にした記憶がありますが、定かではありません。 いったいどんな名前(姓名)を付けていたのでしょうか。 日本国内の話です。
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歴史的有名人では 平将門→幼名・鬼王丸 世阿弥→幼名・鬼夜叉 他に「悪太郎」「尿(いばり)太郎」「お捨(おすて-女の子の名-)」などの幼名もあったと聞いたことがあります。 それから、大切な跡取の男の子に、女の子の名前をつけるというのも聞いたことがあります。 次のページも参考になるかも知れません。 ↓戦国時代の幼名~これこそ親の愛のあかし…?~
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古来から日本は「言霊」を大切にする習慣があり、ご質問者が想像されるように、「悪」とはしぶとさや強さの象徴として子供の名前にしたり、魔物に魅入られないようにしました。 有名なのは源義朝の長男の義平は「悪源太」と呼ばれています。 http://www3.ocn.ne.jp/~seasnow/newpage64.htm 戦国時代になると父子が敵味方に分かれて戦うことも珍しくなく(どちらかが生き残れば家名が残るので)、情愛を断ち切る意味で子供に悪名をつけることもありました。 徳川家康---次男:結城秀康「於義丸」 ぎぎという醜い魚の名前。 織田信長---3人の息子たち「奇妙」「茶筅」「三七」 後の信忠、信雄、信孝 逆に不幸な死に方をした方にはよい名前をつける事が多く 「聖徳太子」「崇徳天皇」など
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御回答、ありがとうございます。 やはり戦国武将ですね。 いろいろな例があることがわかって納得しました。 「悪」がしぶとさや強さの象徴という意味では、米軍機にもヘルキャットとかファントムなんていうのもありますし納得していたのですが、汚い感じの名前には「魔物に魅入られないよう」とはいえ、なかなか不思議です。
>船の「○○丸」というのも安全祈願の意味で同じでしょうかね。 はい。同じ理由です。 また余談ですが「捨」「拾」の字がつく子供は、 昔は「捨て子は強く丈夫に育つ」と言われていたので そんな名前をつけたそうです。 丈夫に育つように願いをこめて、あるいは厄払いのために わざと子供を捨てて拾い上げるという儀式の風習もありました。 徳川吉宗の逸話が特に有名かと思われます。
お礼
御回答、ありがとうございます。 なるほど、船はとっても縁起を担ぎますからね。
- fuzigidane
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平安時代初頭の桓武天皇の夫人の一人に 藤原小屎(中務大輔鷲取の娘 万多親王母) 服牟志子女(はとりのしこめ(醜女) 平安初期の女官か?) 紀貫之の童名「阿古屎(あこ(愛称)くそ」 古今集歌人 源久曾(みなもとのくそ) 平安中期も過ぎるとだんだんと廃れて行ったようです
お礼
御回答、ありがとうございます。 幼名があった時代の流行のようなものだったということですね。 いろいろな例があることがわかって納得しました。
昔の人の幼名には、牛若丸みたいな「○○丸」というのが比較的多かったのですが、 この「丸」というのはつまり「おまる(糞、後世には便器)」のことだと聞いています。 物の怪に対して、うちの子は汚いから触るんじゃないよ~と言ってるんですね。
お礼
御回答、ありがとうございます。 「丸」の説は初耳でした。 船の「○○丸」というのも安全祈願の意味で同じでしょうかね。
- Traja
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豊臣秀吉の息子には、「お拾い」 前田利家は、「犬千代」 他にも探せば色々ありそう。
お礼
御回答、ありがとうございます。 なるほど戦国時代ですか。 幼名だと後で変えればいいですから、ヘンな名前も付けやすかったでしょうしね。
- tai111953
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モンゴルでは子供に「うんこ」とか「ばか」とかそういう名前を付けるらしいですね。 ちなみに日本での例は具体的には知りませんが、例えば、戦国期以降あたりの武家では、嫡男にはわざと長男だとわからないような名前をつけたりすることはあったようです。 「○次郎」とか「○三郎」とかそういう名前って、普通長男だとは思わないじゃないですか。そういう名前を長男につけたりしたというのは聞いたことあります。 ご質問の事例とは異なりますが、基本的な考え方は似ているかなとも思いました。
お礼
御回答、ありがとうございます。 モンゴルでもそういう風習があるとは知りませんでした。 それに、そういえば確かに「○次郎」とか「○三郎」って 時代小説では多いです。 必ずしも「又三郎」に又一郎と又二郎という兄がいる必要はないんですね。
お礼
御回答、ありがとうございます。 平将門→幼名・鬼王丸 世阿弥→幼名・鬼夜叉 これはこれでカッコイイようにも見えます。 やはり、愛情なのですね。