Kは平衡定数といって、温度によって決まる値で、温度一定のときは変わりません。
塩酸は、完全にイオン化(HCl → H+ + Cl-)するので、塩酸の濃度から[H+]が分かります。これと、[H][OH]=Kwを用いることによって[OH]の濃度が分かります。
次に、水に溶かすと酸性だったりアルカリ性だったりする理由ですが、多塩基酸でも、H2SO4(硫酸)のような強酸と、H2CO3(炭酸)のような弱酸があります。
これら二つの溶液にNaOH(水酸化ナトリウム)を加えるとします。するとできるのは、それぞれNaHSO4、NaHCO3です。これは、水の中ではイオンとなっています。ここで、Na+を除いた部分、HSO4-とHCO3-について考えてみます。
それぞれが通る道は、(1)Hを取り出してSO42-、CO32-になるか、(2)Hを取り入れてH2SO4、H2CO3になるかです。
(1)を通ればH+が出るので液性は酸性になります。逆に(2)を通れば、OH-が出るので、塩基性になります。なぜOH-が出るかというと、HCO3- + H2O → H2CO3 + OH-と反応するからです。これを水の加水分解といいます。
それで、(1)を通るのは、強酸+強塩基にできた塩で、(2)を通るのは、弱酸+強塩基の塩の場合です。
お礼
分かりました。ありがとうございます。