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抗がん剤のあとの水の点滴での血管痛について
シスプラチン(ランダ)やカルボ(パラプラチン)などの腎毒性のある抗癌剤を投与する時、最後にヴィーンやアクチットなどの輸液で負荷をかけますよね。その際、(水に点滴を更新した直後から)人によっては血管痛が生じますが、それはなぜなのでしょうか。浸透圧?と関係があるのでしょうか。メカニズムがお分かりになる方がおられましたら、教えてください。そして、これを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。(例えば、腕を温めるとか・・アクチットよりラクテックの方がいいとか・・)専門家 (ドクター)の方など、詳しい方どうぞ回答をよろしくおねがいします。
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再質問に対しての私の意見です >濃さがちがうのでしょうか 等張液(=浸透圧比1)から等張液に変更してもたいした意味はないと思います 高張液をさけることです >通常の3倍ほどかけてゆっくり投与された抗癌剤の場合、やはりそれだけ血管には負担がかかってしまうものですか 他の抗生剤の注意書きでは投与速度が遅い方が(濃度が低いからでしょうか)血管炎は少ないとしています ただし、抗がん剤の場合投与速度を遅くすると血中濃度が低下し効果が減る恐れがあります。化学療法はギリギまでたたくのが基本です。この点も含めて医師と相談してください。 局所の静脈炎の問題は患者のQOLには影響しますが生命予後には影響はまずないと思います。よって医師の関心は低いかもしれません。看護研究のよい題材だと思います。 PubMedで検索するとシスプラチンなど多くの抗がん剤で血管内皮損傷をきたす血管毒性があると多くの文献が示しています。動脈内皮も損傷するので虚血性心疾患のリスクも上昇します。こういう点も認識しておいてください。(って僕も知らなかったけど)
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- inoge
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まず、抗癌剤抜きの単純な血管炎の場合の話 輸液の浸透圧が高いほど血管炎症を生じやすくなります。ヴィーンFやアクチットは浸透圧一倍、等張液です。ラクテックも1倍。ヴィーンDは2倍です。 等張液の輸液だけなら血管痛は短時間ではおこりません これに対しては輸液に微量のステロイドを混入することで減少があったという報告を呼んだことがあります。ステロイド&鎮痛剤軟膏やペンレスなども対症療法としてはあるでしょう。 血管炎の本当の原因は抗がん剤だと思います。これは私の想像ですが、抗がん剤による血管内皮損傷の後に比較的低張な輸液に接することで内皮に浮腫が生じるのではないでしょうか。 大阪医療センターHPのQ&Aにダカルバジンの血管痛には遮光が有効であったという回答が有ります。シスプラチンでも光によって抗がん剤の微小な分解があるのかもしれません。 専門外なので自信なし
お礼
おっしゃるとおり、血管痛の訴えは抗癌剤のあとに必ずあるので、おそらく、水によるものというより、その前の抗癌剤が大きく影響しているものとは思っていました。一度ドクターにそいれをいったら、ルーチンのアクチットをソリタ系のものをいえてたような・濃さがちがうのでしょうか。あと例えば、通常の3倍ほどかけてゆっくり投与された抗癌剤の場合、やはりそれだけ血管には負担がかかってしまうものですか?質問の質問で申し訳ございませんが。。。。としかく、この質問につきまして、ご定年かつ迅速に回答していただき嬉しいです。有難うございました。
お礼
とても参考になりました。ありがとうございます。丁寧に教えていただき嬉しいです。