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低アルブミンによる浮腫の解釈と対策
- 低アルブミンによる浮腫の解釈は、血管外の水分が膠質浸透圧の低下によって血管内に引き込めないことによるものです。
- 低アルブミンの結果起きる現象は血管外の水分が増大し浮腫を増すことであり、血管内の膠質浸透圧を上昇させることで浮腫を改善することができます。
- 具体的な解釈や対策については、以下のURLの「生命科学教室」を参考にするとわかりやすいです。
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http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/water.html はい。ここの「スターリングの仮説」っていうものです。 ただ「スターリングの仮説」で検索しても他の話が出てきます。 ここの絵がわかりやすいですね。 ただ、「わかっていれば」、わかりやすいのですけれど...。 また名の通り、わかりやすくするための「仮説」です。 実際の治療の現場では、 この絵の「心不全」と「栄養失調(低アルブミン)」が両方重なって、 さらに、水の移動に重要な役割りをはたす、 Na、Clなど電解質異常も加わるので、 手に負えない状況が多々あります。
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- ozisan-ok
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専門ではないので、偉そうな事は言えませんが、 細胞外液は、血管内にある血漿と、血管外にある組織間液に、毛管壁を挟んで分けられています。 アルブミンは 常に血漿側にあって 正常では 組織間液側から 25(mmHg)という力で、水を血管側に引こうとしています(膠質浸透圧)。 動脈はそれ自体が持つ圧力 35という力で、水を組織間側に押し出そうとして、さし引きで 35-25=10という力で、水を組織間液側に出しています。 静脈側では、血管から組織間側に 水を押し出そうとする力は 15で、アルブミンが 水を引き込もうとする力 25にかなわず、25-15=10という力で、組織間側から血管内血漿に水が戻ってきて、結局、動脈で10出して、静脈で10戻り、さし引き 0とになります。 アルブミンが減れば、血管に水を戻す力(膠質浸透圧)が減り、25から 例えば20になると、動脈 35-20=15水を出し、静脈 20-15=5戻る。結果 15-5=10 という力で、水を組織間液に出す事(残す事)となってしまい、これが 浮腫や腹水などという、臨床症状となってしまいます。 実際の毛細血管では、動脈と静脈の区別はできないのですが、理論的に 単純に 説明するとこうなります。したがって質問的には (2)の方が正しいニュアンスがありますが、(1)でも...。 肝硬変やネフローゼなどで、高濃度のアルブミン製剤が使われることもあります。
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ありがとうございます。 今までの悶々としていた気持ちが、ものの見事に解決しました。本当にありがとうございます。 http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/water.html 「体液移動と浮腫」 この事ですか?
お礼
ありがとうございます。 この図もわかりやすいですが、ozisan-ok様の説明もわかりやすかったです。 ozisan-ok様のやさしさだと思います。相手が理解できるように丁寧に回答してくださったからだと思います。 以前から何度も何度もいろんなところで質問をしていましたが、どこかすれ違いが起きてしまってますますわからなくなっていました。 今回、私が解説してほしい、希望通りの回答に出会えました。 やっと理解出来ました。 ありがとうございます。別の機会に別の質問をするかもしれませんが、その時にはまた丁寧な説明を頂けたらとおもいます。