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看護師と抗癌剤。
ナース1年生です。 私が働いている病院では看護師が混注して良い抗癌剤と、医師でなくては混注できない抗癌剤があります。 (ここで言う「混注」とは、薬液を患者様に投与できる状態に準備することです。例えば5-FUをソリタT3に混ぜる、という感じです。) シスプラチン(ランダ)やパクリタキセル(タキソール)などの「毒薬」は、医師でなくては混注できません。 ですが、「劇薬」の5-FUは看護師が混注しています。 本日、トポテシン(カンプト、塩酸イリノテカン)に触れる機会がありました。 トポテシンは「毒薬」ではなく、5-FUと同じ「劇薬」に指定されていますよね。 なのに、医師でないと混注できないと言われました。 自分で調べてみたのですが、その理由がわかりません。 副作用の頻度などでしょうか…?? 何故「毒薬」でないのに、トポテシンは看護師が混注してはいけないのでしょうか? 逆に考えると、何故5-FUは看護師が混注して良いのでしょうか? 病院によっては、抗癌剤は全て医師が混注する、というところもあるかと思いますが、是非回答をお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
呼吸器内科医です。 質問者様の意見は的を射ていて、非常によい疑問だと思います。 私が以前勤務していた私立の総合病院は看護師さんが混注したり医師が混注したりでルールはありませんでした。ここ数年は薬剤部で薬剤師が無菌的に混注する方針に変わったようです。末梢ルート確保は抗癌剤投与時は医師が行っていました。 昨年まで勤務していた大学病院ではすべて医師が混注していました。大学病院はすべての末梢ルート確保も医師なので、抗癌剤投与時も当然医師が行っていました。 おそらく病院によって決まっていると思いますが、同じ劇薬である5-FUが良くてイリノテカンがいけない理由は、使用頻度(ようするに慣れ)の問題ではないでしょうか?イリノテカンは10年ちょっとですが、5-FUはもう40年位経つからではないでしょうか? 私はいままで抗癌剤の混注、末梢確保は自分で行い、初回投与時は開始後15分はベッドサイドにいるようにしていました。混注時には病棟薬剤師さん、または担当看護師さんにダブルチェックをお願いしていました。やはりリスクのあるものですし、投与量を間違うと大変ですからね。混注されてしまっていると、もうわからないですよね。末梢確保も血管外にもれると潰瘍ができるものもあります(ビノレルビンなど)ので確保も自分で行います。トラブルの責任を負うのは自分ですから、自分自身で行っています。 長くなりました。質問の答えとしては理由は質問者様の病院の誰かが決めたのでしょうね。まずはご自身のプリセプター、次に主任さん、師長さんに伺ってみてください。病棟担当の薬剤師さんがいらっしゃるのであれば薬剤師さんに伺ってみるのもいいと思います。回答になってなくて申し訳ありません。 今後も日常業務に流されることなく、日々の疑問を解決していくようにしてくださいね。頑張っていい看護師さんになってください。
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- kazu_kun1203
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>#5 点滴行為のことなんか質問されてませんよ。 患者に刺す前の準備のお話ですよ。 それから静脈注射そのものの話しと勘違いされているにしても、 平成14年9月30日付け厚生労働省医政局長通知により「看護師等が行う静脈注射は診療の補助行為の範疇として取り扱う」という新たな行政解釈の変更がなされましたので違法でありませんよ。
- mokopu
- ベストアンサー率23% (59/252)
法律的には違法行為ですよ。国家試験でも勉強したと思います。しかし現状、病院によって、違法行為はもはや当たり前になってきています。 医師からの指示さえあればあなたが責任と問われる事はありません。医師から指示がないのに実行した場合はあなたの責任です。 酷い病院なんかヘルパーに点滴させてますからね。ありえない話ですが実際あるから怖いですよね。
お礼
ご意見ありがとうございます。 確かにルート確保を抗癌剤で行うときは医師でないと実施できない、と言われました。 ヘルパーさんに点滴を任せている病院もあるのですか。怖いですね。 患者様の安全を守るためには、当たり前のように行われている業務を客観的に見ることが必要ですね。 ありがとうございました。
- mlk-ohara
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消化器外科医です。公立病院の化学療法室運営を任されています。 病院の規模やマンパワーの多寡に依りますが、抗癌剤の調剤は原則として作業者の被爆防止と清潔な操作を目的に薬剤師がクリーンベンチ(清潔な操作ができる専用の装置)の中で行うものです。もちろん劇薬、毒薬などに拘わらずです。 私が医師になったばかりの十数年前は、病棟の処置台で一般の点滴と同じように調剤していた時代もありましたが、これは過去の話。 薬剤師が行うことで、ダブルチェックが出来るという利点もあります。是非病院幹部に相談して導入して下さい。 頑張って下さいね。
お礼
ご意見ありがとうございます。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。 私の病院では、高カロリー輸液は薬剤部で混注された状態で上がってきます。何故抗癌剤はそうでないのか…?と疑問に感じてしまいます。 学生時代の友人が勤めている病院では、頂いたご意見のように抗癌剤も混注されて薬剤部から上がってくるそうです。 被爆や医療事故の防止、ダブルチェックという利点もある薬剤部での混注、是非提案してみます。 お忙しい中、貴重なご意見ありがとうございました。
- kazu_kun1203
- ベストアンサー率34% (434/1248)
医師だから看護師だから、劇薬だから、毒薬だからっていうのは別に関係ないというか、混注に関して法的に決まりがあるわけではありませんよね。全部看護師がやっても医師がやっても薬剤師がやってもいいわけです。 あなたの病院のローカルルールで決まっているだけなので理由はそのルールを考えた人(伝統的なものならわからんかも)に聞かないとわかりません。 ひとつ推測するならその薬剤の危険性というか投与量や投与法がシビアなものは医師がやってるみたいですね。腎障害防止にハイドレーションしながらやったり、前投薬をいろいろ使うもの、投与量が厳密に決まっているものなど…。 逆に5-FUは外来でも気軽に出来るような抗がん剤なので看護師がやっているのかなぁ…。 最近は、混注も調剤の一環だってことで薬剤師がやってるところも増えてきてますね。
お礼
ご意見ありがとうございます。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。 確かにローカルルールだと思います…。 自分の病院で当たり前のように行われていることは、一歩病院を出れば非常識そのもの、ということも多いように感じています。 投与量に関してのご意見を頂いて、自分なりに調べ直してみました。 私の持っている本には、5-FUは体重あたりで投与量を決定し、イリノテカンは体表面積あたりで決定する…と書いてありました。 それを考えると、イリノテカンの方が投与量が厳密ということかな?と感じます。(少し疑問が残るのですが…) 大変参考になりました。 貴重なご意見ありがとうございました。
抗がん剤は、正常な細胞をがん化させる副作用があるので慎重に取り扱わなければならないからだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 仰るとおりだと思います。 ですが、それでは5-FUは看護師OK、トポテシンは看護師NGの根拠が解りません…。どちらも劇薬の抗癌剤なのですが…。 とは言え、ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。 とても参考になる意見ありがとうございました。 使用頻度には気付きませんでした。頂いたご意見を元に調べ直してみました。 まだ勉強中ですが、やはり「病院の伝統というか慣習だから」、という理由が一番近いのかもしれません。 学生時代の友人に聞いても、病院によって医師が混注していたり薬剤師が混注していたり看護師が混注していたり…バラバラでした。 自分の病院がスタンダードであると思い込まずに、医療現場には慣れるべきことと慣れてはいけないことがあるということを留めておかなくては、と感じます。 お忙しい中貴重なご意見をありがとうございました!