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現象学的還元
困りました。 「脳の中の幽霊」を初め、人間に関する、生物学的な本を色々読んでみたのですが、おかしな事になりました。 例えば、「ヒトゲノムの解読」「遺伝子の二重螺旋」 こう言った事柄は、フッサールの言う「現象」なのでしょうか。 現象学に関する初歩的本には、現象学的還元の不可能性に付いて、身体的に部分にしか、言及が無かったのです。 現象学について最も初歩的な質問なのでしょうが、 現象学と物理学等の自然科学の関係が良く判らない、と表現しても良いかもしれません。 宜しくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
現象学を学んでいた者です。 回答として言えば、「ヒトゲノム~」「遺伝子~」=フッサールの 言う「現象」ではないです。 現象学に限らず、哲学一般的に言えますが、「~が哲学」という ものではなく、ある問題に対するアプローチの方法を抽象的に説明 するのが哲学です。 フッサールが行う現象学的還元や本質直観(本質観取)は近代哲学 の謎を解くための「方法」です。 現象学と自然科学の関係についてですが、現象学は哲学の分類で すので、自然科学のような「証明」や「正しい答え」といったもの がありません。 現象という字が誤解を招いてる可能性もあるかもしれません。 現象学の現象は、 現実にリンゴが存在するから、目の前のリンゴを見ているので はなく、自分の意識に感覚器官を通したリンゴの様子が現象する が故に、リンゴの存在が了解され、そのリンゴの存在が確信 される、といった感じです。 もしかしたら、望んだ回答とは旨が違うかもしれません。 もしそうでしたら、再度ご質問願います。
お礼
御礼が遅くなりました。 月末ということも有りますが、 「現象ではない」の回答を整理するのに時間がかかりました。 ベルクソンの「物質と記憶」を読んで、ショックを受けたのですが、 その後、生物学関係の本を立て続けに読み、(読んでいて違う意味で面白かったです)その結果、 物質×表象=イマージュ=現象 この、パターンが出来てしまったようです。 二重螺旋の発見について、詳しいことまで判りませんが、 4っの塩基の結合を、理論的に演繹した成果なのでしょう。 何時の間にか、「感性にないものは知性に無い」になっていました。 それでも、ご回答者様も、薄々お感じになったように、 まだ、判らない事が有るのですが、 お言葉に甘えて、整理が出来たらまた質問したいと思います。 その節は、宜しくお願いします、有難うございます。