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理論段数とは?
クロマトグラフィーのカラムに対して、理論段数という指標をよく見ますが、理論段数とは何のことで、どういう意味なんでしょうか?教えてください。
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段数というのは、元々蒸留塔の概念です。 蒸留塔は、数~数十段の棚段から形成され、理想的には、各段で平衡状態になり、例えば十段の蒸留塔では、10回単蒸留を繰り返した精製物が得られるはずです。ところが実際には、そこまでの効率は得られず、70~80%程度の効率となります。この効率を段効率と呼び、段効率と実段数の積を理論段数と呼びます。この理論段数は、蒸留塔が、理論上、何段の蒸留塔に相当するかを表す数字です。 クロマトグラフィー、特にガスクロマトグラフィーは、この蒸留を繰り返すのと同じ状態になります。そこで、この理論段数の概念を持ち込んでおり、カラムの分離効率を表しています。
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- katchi
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ある分析機器メーカーによると、 「理論段数」はカラムの性能・効率を判断する指標の一つ。 だそうです。 カラムの劣化によりリーディング、テーリングが起こります。 出荷時の理論段数は12000くらいだそうです。 理論段数が6000くらいになるまでは使用可能だと言っていましたが、ここらへんは分析者の望む結果により異なるでしょう。 これを聞いて当初私は「じゃあ、常に理論段数を計算して、カラムの劣化具合を確認せねば!」と思っていたのですが、別の分析機器メーカーが、 「理論段数は式もたくさんあるし、ピークが複数の場合、どのピークで計算するかによって、いろんな数値が出せてしまう。あくまでも目安でしかなく、現在では、あまり意味の強いものではなくなってきました。」 と言っていました。
お礼
具体的な説明ありがとうございました!これですっきりしました。
以下の参考URLサイトには関連質問の回答がありますが、参考になりますでしょうか? これらの中で紹介した成書で、クロマトの基礎の項に記載がありますので、参考にしてください。 ご参考まで。
補足
ありがとうございました。蒸留の勉強も少しはしていたので、なんとなく解りました。では、カラムを選ぶ際には理論段数も考慮に入れるべきなんでしょうか?理論段数が高いほど、良いのでしょうけど・・・