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スギの成分とその効用、調湿性について
スギの成分とその効用(防虫効果があるのは知っていますが特にどんな虫には効くのか)、調湿効果があるのは知っていますが、スギが特に調湿性に優れているのでしょうか。他に調湿製に優れている木材があれば教えてください。(実際どういう比較をして調湿製に優れていると判断しているのかも良くわかりません。)日本産、外国産別で教えてくれるとうれしいです。どれかわかることでも結構です。よろしくお願いします。
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スギ油には100種以上の成分が含まれます。それらの成分は,他の生物に大きな影響を及ぼします。これを他感作用(アレロパシー)といいますが,ゴキブリ等の衛生害虫は忌避しますし,我々人には落ち着いた感覚をもたらします。 この辺は,東京大学 農学部 飯塚(めしつか)先生が研究しているはずですので,ホームページを訪ねて勉強してみてください。 調湿性の試験方法は厳密には以下のようにする方法があります。 試験体を25℃,50%RH(相対湿度)の恒温恒湿槽中で平衡にさせます。この試験体を25℃,90%RHの恒温恒湿槽に入れて,吸湿量を24時間にわたって測定します。次に25℃,50%RHの恒温恒湿槽に入れて,放湿量を測定します。吸放湿量はg/m2で表します。 簡便型なら試験体で箱を作り,中に温湿センサーを入れて何日間か計測すれば比較はできます。 一般的に調湿性は多孔質で軽く,油成分を含んだ材が高くなるようです。外材(黒檀・紫檀・チーク等の南方材)は極めて低く,スギ・ヒノキ等はたかくなります。その性質を利用しまして,建築材として利用されるのではないでしょうか。 また,もっとも調湿性が高いものに桐があります。これも湿気の高い日本の気候にあった,高い調湿性・調温性を利用した日本の伝統的な家具材です。 最後に調湿性の恩恵を得るためには,かなりの厚さ(2cm以上か?)のある無垢材で,なおかつ調湿性を妨げる塗装を施さないようにしなければなりません。
お礼
返事が遅くなりました。ありがとうございます。すごく良い勉強になりました。早速飯塚先生のホームページを見てみます。