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敬語の使い方 第三者の発言を引き合いにして言う場合

× 父がおっしゃっていました ○ 父が申しておりました こういうのはよくわかるんです。仮にその第三者が、自分(発言者)より身分が上でも、自分の身内だったり、自分の勤める会社の社長だったりする場合ですね。私は、敬語の対象とするのは、あくまでいま自分が話しかけている相手だと思うんです。 でもその第三者が、その場にいる誰とも上下関係の関わりがまったくない場合はどうなるんでしょうか。 「社長、おとなりの山田社長がこんなことをおっしゃってましたよ」 みたいに、話題になっている第三者についても敬語で表現するべきなんでしょうか。 と言うのも、先日ラジオの放送を聴いていたら、こんな場面で疑問を感じたからなんです。 楽天のキャンプ地を取材してきた記者が、メインキャスターにむかって 「田尾監督は○○とおっしゃっていました。」 こう発言していました。まあ、常識人として敬語はなるべく使うべきだと思います。 でも、それを聞いた私は、なんだよ、俺たち視聴者より田尾監督の方が偉いのかよ?って思わず感じてしまいました。 確かにその記者が、取材に応じてもらった感謝の気持ちから、田尾監督に敬意を持つのは当然だと思います。もしかしたらキャスターに向かってそう言っているのかもしれません。 でも放送っていうのは、視聴者に向けて作られているんですよね? 番組を聞いている私は、別に放送局の人間でもないし、楽天の選手でもありません。 その人が天皇陛下だったり、ノーベル賞を受賞するような偉大な学者だったりと、国民全体が敬意を表するべき人物なら別ですが、プロ野球の監督は単なる一人物です。 ですから、中立な第三者的・立場から、「田尾監督は○○と言っていました。」と、ふつうに丁寧語で言うのが適切だと思うのですが、みなさんはどう思いますか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • shangyan
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回答No.3

No.2です。どうも質問者さんの言いたいことを取り違えていたようです。 さっきも書いたのですが、尊敬語は誰に向かって話すかは関係ないんです。たんに「話し手」と「話題中の人物」の関係できまります。 ここでの関係とは、尊敬の気持ちやら感謝の気持ちとは関係なく、社会的関係です。日本語は、「話題のなかにいる人物」の社会的位置と「話し手」である自分の社会的位置を話を構成する際に組み込まなければいけないんです。 尊敬語を使うのは「目上の行動を描写するとき、目上でないものの行動を描写するときと違う動詞を用いなければならない」というルールがあるからです。聞き手が尊敬語を聞けば、「話題中の人物」が「話し手」よりも社会的位置が上なのだなと言うことがわかるわけです。 1さんのお礼のところに >学生 A が先生 B に「先生Cがお見えになりましたよ」 >というふうに言ったとしたら、先生 Bに対して失礼だと思いませんか? とありますが、もし「先生Cが来ましたよ」などと言ったら、先生Bに、目上に対する言葉遣いを知らないのかと怒られますよ。なぜなら、これでは学生Aが自分の位置を先生Cと同等もしくは上に置いていると受け止められるからです。 久米広さんの話はまったく正しい。「以上、誰の誰べえが報告いたしました。」という表現は謙譲語が使われています。謙譲語は話題中の二人の人物の上下関係を示します。ここで話題中の人物は誰かというと「誰の誰べえ」(報告するという動作の動作主)と「視聴者」(報告するという動作の受け手)です。「誰の誰べえ」よりも「視聴者」を社会的位置を上にした表現です。 ここで「話題中の人物」と「聞き手」が偶然に同じ視聴者であるから、混乱されるのかもしれません。 聞き手と話題中の人物が違う例をあげると、「昨日、先生の家に伺ったよ」と友達に話す場合、「聞き手」の友達と「先生」の関係で動詞が謙譲語にされるのではなく、「先生」(受け手)と「私」(動作主)の社会的関係で動詞が謙譲語にされるのです。 謙譲語が示されることによって「聞き手」はすぐに話題中の動作主と受け手の社会的な位置関係が把握できるのです。

pbf
質問者

お礼

何度もありがとうございます。とてもわかりやすい説明でよく理解できました。 No.1さんの説明も参考にいたします。お二人ともどうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • shangyan
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回答No.2

敬語には素材敬語と対者敬語いうのがあります。 対者敬語は、いわゆる丁寧語で「です・ます・ございます」などのことです。話を聞いている人に対する敬語です。 素材敬語が尊敬語と謙譲語で、話題中の人物に対する敬語です(聞き手が話題中の人物になることもあります)。 尊敬語と丁寧語は敬意の対象が違うのです。 尊敬語は(もともと)話題中の人物が話し手よりも目上であれば、聞き手が誰であれ関係なく、必ず使うものです。 「田尾監督は○○とおっしゃっていました。」というのは、「おっしゃって」で田尾監督への敬意を表し、「まし」で視聴者へ敬意を表しているので、問題ない表現です。 しかし、最近の日本語の敬語、素材敬語から対者敬語へと重視される傾向が変化してきました。つまり、聞き手に対する敬語が重要視されるようになったのです。 本来、友達同士の会話でも「先生がおいでになったよ」と言っていたものが、「先生が来たよ」と言う人が増えました。また謙譲語に関しても「昨日、先生の家に伺ったよ」といって先生を高めていたのが、「昨日、先生の家に行ったよ」というのが普通になってきました(謙譲語自体、話題中の人物を高めるものでなく、聞き手に対してへりくだるものだと考える人も多くなりました)。今後は話題中の人物でなく、聞き手にしか尊敬語・謙譲語が使われなくなっていくかもしれません。 ですから、質問者さんの感覚は新世代のものです。間違っているか、というのは難しいですね。「ら抜き言葉」と同じで古い体制を守ろうという立場からは間違っているし、新しい変化を容認する立場からは普通の表現、むしろ昔のやり方が変だということになります。 ただ私自身も感覚的には質問者さんと同じですよ。昔のように「年齢」が目上・目下を決める基準とはいえませんし、第一そのように上下関係を意識する時代に生きていません。テレビに出てくる人物を自分より目上と考えて敬語を使うなんて考えられませんよね。この流れは変えようがないように思います。

pbf
質問者

お礼

素材敬語と対者敬語のお話は勉強になりました。ありがとうございます。 でも、もしわたしがA国・国王の家臣だったら、自分のあるじに向かってこう言うと思います。 「となりのB国・国王がこう言っておりましたよ」または 「となりのB国・国王がこう申しておりました」 この場合、田尾監督(B国・国王)に対する敬意は、あくまで個人的な感情であって、敬意の主たるべき対象であるはずの聴取者(A国・国王)に向かって使うのはどうかと感じたんです。番組にとって王様は聴取者ですよね? よく番組内で「お疲れさまです、来週もまたお願いします」と、キャスターがレポーターに対して、ねぎらいの挨拶をしたりしますが、そんなやり取りは、自分たち同士の都合なんだから、放送中やるなよ、後でゆっくりやりなさいよと感じるのと同じ感覚なんです。

pbf
質問者

補足

補足ですが、久米広さんはよく番組内で、レポーターの名を呼び捨てにして、「以上、誰の誰べえが報告いたしました。」と云うふうにおっしゃってました。私はこれが正しいと思うんです。 「現場の○○さん、お願いしま~す」みたいな呼びかけは、客であるはずの視聴者に対してどうかと思うんです。 「田尾監督がこうおっしゃいました」自体は何にも間違っていないと思うんですが、自分たちのお客さまはいったい誰なのか?ピントがずれているような気がするんです。視点の問題ですね。

  • UKY
  • ベストアンサー率50% (604/1207)
回答No.1

「敬語の対象とするのは、あくまでいま自分が話しかけている相手」だとは限らないし、「話題になっている第三者についても敬語で表現するべき」です。 いやむしろ、それが敬語の中でも尊敬語と呼ばれるものの特長です。 尊敬語は主語に対する敬意を表します。主語が「話しかけている相手」(聞き手)と同じ人物であるとは限りません。 典型的な例をあげるなら、学生 A が学生 B に「先生がお見えになったよ」と言ったとき、学生 A が敬っているのは聞き手ではなく先生です。 もっとも、現代の日本語では尊敬語と謙譲語を同時に使うことが(原則として)できないという問題があります。 今回の場合、記者は監督に対して尊敬語を使うか、聴取者(ラジオだから「視聴者」ではない)に対して謙譲語を使うかの二者択一を迫られます。どちらを選ぶかは、微妙な問題です。「プロ野球の監督は単なる一人物です」とは質問者さんの意見ですが、逆に「監督に対して敬語を使わないとはどういうことか」と怒る野球ファンもいるかもしれません。 「社長、おとなりの山田社長がこんなことを……」も同じです。自分が(自社の)社長と親しくしているのなら山田社長に尊敬語を使うべきだし、自分が山田社長と親しくしているのなら(自社の)社長に謙譲語を使うべきです。

pbf
質問者

お礼

視聴者は訂正します。聴取者でしたね。 でも、 学生 A が学生 B に「先生がお見えになったよ」と言ったとき、学生 A が敬っているのは聞き手ではなく先生です。 私が言いたかったのはこれじゃないんです。 もし 学生 A が先生 B に「先生Cがお見えになりましたよ」 というふうに言ったとしたら、先生 Bに対して失礼だと思いませんか?先生Bと先生Cの間に上下関係が存在しない場合です。 そういう質問なんです。

pbf
質問者

補足

追加ですが、学生Aが先生Bに対して「学生Cがお見えになりましたよ」と言ったとしら、きっと先生Bは不快に感じると思うんです。いったいお前は誰の弟子なんだよ?というニュアンスですね。 ですからこの場合は、「誰々が来ましたよ」が適切じゃないだろうかと思うんです。