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伝言する際の敬語表現について

秘書検定のテキストで敬語表現について勉強していましたが、疑問が解決しません。 取引先のX部長からの電話の内容を、自分の上司のA部長に、秘書A子が伝える場面です。 電話の内容は「至急会いたいので、明日時間を取って欲しい。」 以下の文が正解として示されていました。 「○○社のX部長様から、明日こちらに伺いたいというお電話がありました。 お急ぎのようでしたので、明日の予定を申し上げておきました。」 私の疑問が解決しないのは、「部長様」と「伺いたい」の部分です。 まず「部長様」について、同じテキストでこのような役職名はそのものが敬意を表するものなので、 役職名に「さん」はつけないと書かれていました。この場合の「様」はいいのでしょうか? そして「伺いたい」の部分ですが、これは謙譲表現だと思いますが、 この動作をするのも発言をしたのも取引先の部長なのに、謙譲表現を使うものなのでしょうか? その場に取引先の部長ご本人がいるわけではないので、 目の前にいる自分の上司への謙譲表現なのでしょうか? 次に、自分の上司である専務から、部長へ伝言をする際の表現で、 「明日の会議にご出席頂きたいとのことです」が正解なのですが、 専務より格下の部長へ、専務のお願いを伝える際にも謙った表現をするのでしょうか? これはあくまで部長を目の前にした自分から部長への謙りということでしょうか? 社会人の皆さまから見ればあり得ない質問かもしれませんが、 敬語表現はとても難しくつまづいておりますので、ご助言を頂ければ嬉しく思います。

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  • jess8255
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回答No.2

こんにちは。会社を経営する中年のオジサンです。 とてもいい質問です。何気なく使われる言葉に疑問を感じたのですね。 まず「部長様」ですが、これは洗練された言い方ではありません。管理職の職名だけでも十分丁寧な敬意は伝わるものなのですから、例えお取引先であっても、自分の上司に先様のメッセージを伝えるなら、「○○会社の△△部長から」で十分です。 次に「伺う」ですが、これはご存知のように「訪ねる」、「訪問する」の謙譲語です。謙譲語は自分の行為に対して使うものですから、お得意様の行為(自分の会社をお得意様が訪ねて来る)に対して使うのは本来は誤りですね。 しかしこうも考えられます。 「○○社のX部長様から、『明日こちらに伺いたい』というお電話がありました。お急ぎのようでしたので、明日の予定を申し上げておきました。」 “・・・”内をお取引先の部長の言葉そのものとして伝える、つまり英文法に例えるなら、直接話法と考えても間違いではありません。従って「伺う」はお取引先部長の生メッセージの謙譲語のままでいい、とも考えられますね。 He said, " I will visit your company tomorrow " (直接話法) He said that he would visit our company next day. (間接話法) ただし口語では伝言内容前後に『 』を付けて先様の言葉だと分からせるわけにも行きませんし、場合によっては「謙譲語の使い方が変だぞ」と上司に言われるかもしれません。(そこまで気が回る上司はほとんどいませんがね:苦笑) ビジネス会話、あるいは伝言では誤解を避ける正確な伝達が一番です。謙譲語と尊敬語の配置は誰に対して使うかは、伝達や会話の流れの中で中年の私でも迷うこともありますが、今回の事例では、 「○○社のX部長から、明日こちらにお出でになりたいというお電話がありました。」が正しい表現と思います。年長の上司が「この取引先は自分の行為に尊敬語を付けるのか」と誤解することはまずありません。 >自分の上司である専務から、部長へ伝言をする際の表現で、 >「明日の会議にご出席頂きたいとのことです」 これも間違いではありません。「明日の会議に出席せよ、とのことです」でも職場ではまったく問題なし。もちろんこの場合の「頂きたい」は謙譲語ですが、この場合は上司に対する謙譲語ではなく、たとえ専務でも部下に何か書面や伝言で要請するときは「・・・・して頂きたい」と言う事も現場では珍しいことではありませんからね。 社内研修などで使われるビジネスマナー本には結構誤りがあります。どうみても時代の流れに会わない、明らかな言葉の誤用、尊敬語と謙譲語の混在(誤用)等々。私みたいな中年(初老かな)でも「あ、こんな表現は間違いなんだ」と今更ながら気が付き、赤面することもしばしばです。 とてもいい質問でした! 私にもこんな考える機会を下さり、感謝です。

avallone
質問者

お礼

回答して頂きありがとうございます。 なるほど、直接話法と考えると確かにすっきりします! テキストを書かれた方も、直接話法として書かれたのかもしれませんね。 たとえ考え方によっては間違いではなかったとしても、 誤解を招いてしまう可能性のある表現は避けたほうが良いのですね。 「おいでになりたい」だと、とてもスマートに伝えられますね! 「伺う」にこだわってしまい、柔軟な発想ができていませんでした。 もっと語彙を豊富にしたいです。 後者のほうは問題ないのですね。 文法やルールにこだわりすぎて、コミュニケーションが滞ってしまわないよう気をつけます。 >「あ、こんな表現は間違いなんだ」と今更ながら気が付き、赤面することもしばしばです。 現場で働いている方にも、敬語というのは難しいものなんですね。 今はテキストとにらめっこですが、私も社会に出たら日々実践を通して学びたいです。 >とてもいい質問でした! 私にもこんな考える機会を下さり、感謝です。 疑問を解消して下さった上に、こんなことまで言って頂けると嬉しいですし、 勉強への意欲も一段と増しました! 疑問に思ったことは放置せず、どんどん知識を身につけたいと思います。 わかりやすく説明して頂き、本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • jk39
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回答No.1

http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf 上記PDFファイルは、文化庁が出した「敬語の指針」です。 この22ページに「尊敬語・謙譲語Iの働きに関する留意点」として 誰を「立てる」かについて言及されています。 [引用始め] (1)自分側は立てない。 (2)相手側を立てて述べるのが,典型的な使い方である。 (3)ア第三者については,その人物や場面などを総合的に判断して,立てる方    がふさわしい場合は,立てる。    イ自分から見れば,立てるのがふさわしいように見えても,「相手から見れ    ば,立てる対象とは認識されないだろう」と思われる第三者については,    立てない配慮が必要である。 [引用終わり] 前者の例では自社の部長にとっても、自分にとっても 相手先の部長の方を「立てる」のが当然ですから、 「伺う」は(3)アに反していると思います。  ×「明日こちらに伺いたいというお電話がありました。」  ○「明日こちらにいらっしゃいたいというお電話がありました。 ちなみに「○○社のX部長様」はおっしゃるとおり、 「○○社部長のX様」か「○○社のX部長」がいいですね。 後者の例は難しいですね。 http://www.tempstaff.co.jp/campanera/business_manner/index_080520.html 上記は派遣企業のビジネスマナー検定の問題と解説です。 問3の解説によると、 言伝であっても目の前にいる相手の行動を謙るのは失礼とあります。 上記引用の(2)にも反していますね。 解説にはこの場合、動詞をあえて省いてしまうことを正解としています。 今回の場合なら、こんな感じに言い換えるのが適当かと思います。 「(専務は)明日の会議に部長のご出席を希望されています。」

avallone
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 インターネットにこんな有用な資料が掲載されていたんですね。 今回は教えていただいた22pの部分だけ読んでみましたが、 ちょうど連休で時間に余裕もあるので、じっくり読んでみようと思います。 >前者の例では自社の部長にとっても、自分にとっても >相手先の部長の方を「立てる」のが当然ですから、 >「伺う」は(3)アに反していると思います。 やはり、自分の上司も取引先の方は立てなければいけないのですね。 テキストの表現にこだわらず、頭を柔らかくして言いかえる発想が私にはありませんでした。 >言伝であっても目の前にいる相手の行動を謙るのは失礼とあります。 なるほど、それにしても本当に難しいです…。 >解説にはこの場合、動詞をあえて省いてしまうことを正解としています。 これは非常に参考になりました! 確かにその言い方だと、すっきり伝えることができますね。 ご紹介頂いた資料もよく目を通してみます。 ありがとうございました。

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