- 締切済み
「教授」について
質問カテゴリーに迷いました. 工学系の大学院にいる方々に聞きたいことがあります.皆さんの研究室の教授はどのような人ですか? ちなみに私の研究室の教授は自分の研究はまったくせず,私達研究室のメンバーの面倒をろくに見ず,他の教授の悪口をよく言い,他の教授の悪口からも嫌われています.当たり前ですが,研究室の全員から嫌われています.人が論文発表の際,著者名にその教授の名前が出るが,その研究に関してはなにも触れていず,ただ原稿の日本語の訂正を少ししただけです.なにかと「自分でやれ」が口癖です.確かに研究というのは自分で論文等を読んで情報を収集して行っていくものです.その教授は「自分でやれ」の言葉を利用して自分は何もしません.私にはその言葉が逃げに聞こえます.そのような人がなぜ教授になれたのでしょうか?気が向いた時答えていただいて結構です.よろしくお願いします.
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kenojisan
- ベストアンサー率59% (117/196)
私は現在40代後半の公的研究機関の研究員です。あなたの教授の実像をいくつか想定してみて返答します。 1.あなたの言葉通り実際に何もしない教授 No2さんがお答えのとおり、教授になるまでは優秀な研究者だったと思います。戦後直ぐの一時期を除けば、研究職の間で教授になるのが最も難しいルートですから、よほど優秀な研究者だったはずです。 ただ、本当に何もしない教授のままだと、研究費が取れない、研究室のスタッフが逃げていく、学生がまともに研究しなくなる、共同研究者が出来ない、という状態になってそのうちに研究室維持が出来なくなると思いますよ。今は、大学も研究室を維持していくのはそう簡単で無いはずです。 2.研究業務以外で有能な教授 大学の教授には、教育、研究、マネージメントの3つの業務が求められます。前の2つは学生にもよく見える仕事ですが、最後の1つは分かりにくいはずです。私が昔お世話になった教授も、偶にしか研究室に出てこなくて、来れば飲み会するだけ。研究は助教授と助手に任せっぱなしの教授でした。人柄が良いので人気は有りましたけど。 ただ、予算の獲得、政府相手の研究所全体の運営交渉の手腕、つまりマネージメントは凄かったようです。この教授在任中は、他の研究室メンバーは全く予算の心配が不要でしたから。最近の大学教授は、特にこのマネージメント能力が求められるようです。 3.学生に能力評価が出来ていない 私の直接指導教官は有能な研究者でしたが、私も博士課程にまで進むと具体的な研究内容で先生に指導してもらうことはほとんど無くなりました。新しい研究テーマを考えるときに「こんな感じのことが面白そうだよ」と言う漠然としたアイデアをもらったのと、進捗状況報告を兼ねた短いディスカッション程度。内心、この程度の指導なら私にも出来る、実際にはこのテーマは私一人でやってるようなものさ、と自負していたものです。 ところが大学を出て、類似研究者の居ない今の研究所に就職し、数年経ったあたりから先生の有り難みが実感してきました。この「こんな感じのことが面白そうだよ」の一言が、なかなか自力では見いだせないのです。その分野の経験+現在の研究情勢の両方を的確に把握していて初めて言える一言だったのです。極論すれば、研究の成果はその一言に半分以上が含まれていたんですよ。具体的な研究活動に何も寄与していなくても、論文に名前が載るのは当然なのでした。 私も今まで何人かの学生さんに、あなたと同じようなボヤキを聞いたことが有りますが、その担当教授が上記の1だった例は今のところ有りません。ただし、学生さんにこのような悩みを持たせるようでは、教授の教育能力に問題有りですよね。最近は大学も、教育業務に対する評価を重視してきているそうですが、まだまだ浸透していないのが実情のようです。 さて、最後にあなたへのアドバイスです。 もし、あなたが今後研究職を続ける予定が無いなら、その研究室を出てしまうか、教授の放任主義を利用して要領よく学生生活をエンジョイすれば良いと思います。 しかし、もし今後も研究職を続けるつもりなら、例え修士卒で企業就職だとしても、教授との付き合いを慎重に考えてください。 まず、学位取得の問題が出てきます。大学や公立研究所、海外研究所で働くには学位は必須です。残念ながら今の日本では、出身研究室以外の教授に学位をもらうのは非常に大変です。 次に、就職及び転職には、たいていあなたの人物評価を出来る立場の人の推薦状が必要になります。まだ研究経歴が浅い間は、担当教授に問い合わせが行く場合が多いです。 考え方の合わない教官に無理矢理合わせることは、あなたの今後の研究活動に支障が出ますから、他の研究室への移動や共同研究、放任主義を利用した独立性の強いテーマ選択など打開策を考えるべきですが、出来るだけ担当教授とのケンカ別れは避けた方が良いと思います。
- kochory
- ベストアンサー率45% (167/370)
今は独法化もあって変わってきますが、 大学の教授というのは一度なってしまえば 終身教授であることが保証されてるようなものなので 教授になった後は研究しなくてもそのまま 教授でいられるわけです。 あなたの指導教官さんも、おそらく教授に なるまでにはそれなりの業績を上げてきていて、 教授になった後に研究をしなくなったのでしょう。 まあ研究室の運営のための事務作業とか そのためのお金を取ってくるとかの仕事も 教授としての立派な職務なので(もちろん教育も) 研究していないからといって教授失格だとは 一概には言えないでしょう。 論文に名前を入れるのも、スポンサーとして 研究にかかわったという意味で入れているとも 考えられます。 わたしの指導教官は自らバリバリ研究するタイプで やはり学生としても、そういう人の下で修行を 積んだほうが得るものが多いと思います。 どうしても今の指導教官に不満があるなら (そしてあなたか修士課程の学生だったら) 博士課程から他の研究室に移るなどの選択肢も 考慮に入れたほうがいいかもしれません。
- kaitaradou
- ベストアンサー率8% (102/1147)
あなたは今自分の研究対象に興味を持っていますか。意外に行き詰っていないですか。教授にそのことを話した事がありますか。行き詰るのは普通です。あなたはその教授の所においてもらっていることを感謝すべきです。何故その人が教授になれたかというのは、あなたが何故今のところで研究が出来るのかよりもどうでもよいことです。その教授が思わずにっこりするようなデータを出して御覧なさい。別に無理する事はありません。出なかったら良く自分で考えてダメだったら教授のところへ行ってみてはどうですか。子供の頃はどうしてこんな変な親父が我が家に居るんだろうと思ったものです。親父のありがたさは分からない方が幸せです。