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日本が徴兵制を施行した時について
日本で徴兵制は 1873年から 1945年まで施行されたと分かっていますよ。 軍隊に行けば苦労も多くて戦争に参戦すれば死ぬこともできるから、当時に軍入隊を拒否する社会的雰囲気だったんですか? 急に徴兵制を施行すれば社会的問題もあったようだという気がします。 そして当時に軍服務期間は何年だったんですか。
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徴兵といっても全員が全員、成人したら軍隊に入る訳ではなく、徴兵検査で甲種合格の中から抽選で即時入隊の人が決まりました。 後は戦争とかが起こり、兵員が不足したら抽選で待機に決まった甲種合格組、初めから待機の第一乙種合格、第二乙種合格、第三乙種合格の順に赤紙がやって来ます。 だから20歳の成年男子が一律に軍隊に取られて生産力が不足したり社会が混乱したりする事は平時にはありませんから、大きな問題はなかったと思います。 丙種合格より下は不合格です。徴兵検査に不合格はないので、丙種合格といいながら実際には不合格。 甲種合格、第一乙種合格が全員、即時入隊になったのは昭和12年以降です。 「甲種合格」は体力に優れている事を意味したので、「お国のために」云々以前に、軍隊以外の実社会でも「使える人間」という太鼓判を国に押してもらったようなものです。小津安二郎の戦後の映画にも中村鴈治郎の台詞で息子役に向かって「兵隊だったら甲種合格やな」と誇らしげに言うシーンが出てきます。逆に丙種合格(つまり不合格)となって肩身の狭い思いをしていた岡山の男が大量殺人に走る(津山30人殺し)というのもあります。 戦前は1億総中流と言われた高度経済成長の日本と違い、都会と田舎、サラリーマンと職工などなど、その立ち位置でものの捉え方、考え方がガラッと変わる世界です。 軍隊入りを嫌悪したのは、日常で恵まれた身分だった大学卒業の学歴を持つ者や都市の中産階級の出の人であろうと思います。徴兵検査の前に醤油を飲んで不合格になろう、といった手合いです。逆に貧農、労働者階層など日常生活も苦しかった人らは軍隊生活を「快適」と感じる人も多数いたようです。中には徴兵検査の前に体を鍛えるなんて手合いもいたと聞きます。
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- yuhkoh
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『日本の軍隊―兵士たちの近代史』(吉田裕著・岩波新書)の一読ををお勧めします。 本書では徴兵された、当時日本の人口の大半を占めていた貧農層の視点から軍隊生活を考察しています。 “軍隊生活は厳しいが、今までの生活の比べたら楽” “軍隊に入って初めて日が昇ってから起き、日が沈んだら寝ても良いと言われた” “軍隊では相手が地主の息子であっても、対等に話すことができた” “軍隊生活を不幸と考える人は、今まで恵まれた生活をしていた人だ” “はじめて三度の食事と寝る場所の心配をしなくてすむようになった” 現代人が旧日本軍の軍隊生活に対するガティブにイメージすると、当時の人々の感覚の違いが浮き彫りにされています。
- sgi1962
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戦前の教育は お国のために死ね・・・・が徹底的に教え込まれましたから、応召も当たり前と、、、でも内心では、戦地に行きたくない、、が本音だったのでしょう
お礼
詳しい返事ありがとうございます。 多くの事が分かるようになりましたね。