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「北京」の読み方
日本では北京を「ペキン」と読みますよね。 これは何語から来た読み方なのでしょうか? 標準語や英語では「ベイジン」、広東語では「パッキン」と読みますし、日本語どおりなら「ほくきょう」? 他の方言から来てるんでしょうか?それとも「ベイジン」がなまった音なんでしょうか?
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- robokon_hk
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香港人です。 小さい時(197X年)新聞・ニュース・教科書には、まだPEKINGのままです。 PEKINGは広東語で「北京」の発音と似ています。 「バッゲン」 歴史の先生からの話ですが、以前中国内戦(共産党・国民党)の前に、北京でよく使ってた言葉は、半分北京語、半分広東語だそうです。 孫中山大統領は北京語も広東語も出来る人です。彼は香港で医学を勉強しに来たことあるし、私は前回歴史のTV番組を見て、孫さんの大統領として北京でのスピーチの録音を聞いたことがあります。結構うまい、香港人と同じの発音でした。 PEKINGはその時、広東語発音ベースで作られたでしょう。 先生の話では、一度その時、中国政府の言葉をどちらにするかという選び大会があって、結局北京語はぎりぎりで勝ったので、それから政府の言葉は北京語に指定されました。 BEIJINGは、その時中国より発音を大整理して、北京語の発音で、ベイジンに変更した物です。 まだ詳しく情報を探してないですが、 取り合えず歴史の先生の話を伝えさせていただきます。 よろしく。
- puni2
- ベストアンサー率57% (1002/1731)
No.12: >この掲示板は、一度質問者の方が締め切ってしまうと、削除するしかない形式なので、間違った回答を訂正できないまま残す所でした。 そうなんですよね。私も以前,あやふやなまま回答を書いてしまって,結果的に間違えていたことがあります。幸い,他の方からの指摘が入ったので,質問者には正しい情報が伝わりましたが,私が気づいたのは締め切られた後でした。 さて,遅くなりましたが「北京語のjiに対応する方言音kiが残っているかどうか」を調べてみた結果です。 『漢語方言概要』によると,中国の大部分を占めている北方話エリアのうち,北京語のjiに対応する音がkiとなっているのは,主に成都・武漢などの揚子江(長江)流域で,「西南方言の一大特徴」だそうです。 中でも,北京語のjie(街,解など)がkaiと読まれることが多いようです。 山東半島や遼東半島などについては特に記述がなく,北京語と同じj音になっていました。(もっとも「概要」ですので,細かく見れば,No.10の回答にあったように,k音も生き残っているのかもしれません。) 上の本には,それぞれの文字の具体的な読みはあまり詳しく書かれていないので,もう1冊,『漢字古今音表』という本を見てみました。 「北」の発音は次の通りです。(本当はちゃんとした発音記号なのですが,これも便宜上,ピンインの近似音で表しました) 北方話:上古音pak,中古音pak,近代音pui,現代音pei 方言:江蘇poh,湖南pe,江西pet,客家pet,広東pak,アモイpoeyh,福州pok・pak 「京」のほうは, 北方話:上古音kiang,中古音kiang,近代音kiang,現代音jing 方言:江蘇jin,湖南jin,江西jin,客家kin,広東king,アモイking,福州king 以上の情報と前回書いた内容を合わせると,次のような推測ができます。 1.「北京」という漢字の読み方は,17世紀頃までは,中国全土で「ペキン」「ペッキン」「パッキン」といった発音だった。 2.その後,北方話の地域では大部分が「ペイチン」に変化したが,南部の長江流域では「ペキン」の発音が残っている可能性もある。 3.さらに南部の諸方言では,「ペッキン」「パッキン」の発音が今も使われている。 というわけで,「ペキン」という読み方のルーツは,「ペイチン」のなまりを持ち出さなくとも,素直に「あちらの人がペキンに近い発音をしていたから」と考えることができます。 ただ,「あちら」がどこを指すかを考えるには,「ペキン」という読み方が日本でいつ頃から使われ出したかを調べる必要があります。 比較的新しいのであれば,香港や福建省,また台湾(台湾語は福建語の親戚)などが候補として上がるでしょうが,もっと前の17世紀(江戸時代初期)からそういう読みがあったとなると,別に南部に限定する必要はなくなり,むしろ清朝から日本に訪れていた役人の読みが定着したという可能性も出てきます。 あるいは,欧米でのPekingという表記が幕末とか明治期に日本に流入して定着したという可能性も考えなくてはいけません。 いずれにしても,もっときちんと調べる必要があるでしょう(すでに調べられていると思いますが)。 とりあえずここでは,もともとの読みが「ペキン」であった可能性が高い,としておきましょう。 長々と書いた割にはすっきりしなくて申し訳ありません。個人的にもうちょっと調べてみたいと思ってはいますが,待ちきれないようでしたら締め切っていただいて構いません。 なお,北平(ペイピン)という呼び方は,首都が南京に移転していた1928年~1949年に使われたものですが,それより前から「ペキン」という呼び方をしていたように思います。
- o_tooru
- ベストアンサー率37% (915/2412)
5番のものです、puni2ありがとうございます。 私の勝手な思い違いが入っていて、その上で余りよく調べずに回答をつけてしまいました。(汗)この掲示板は、一度質問者の方が締め切ってしまうと、削除するしかない形式なので、間違った回答を訂正できないまま残す所でした。 ご指摘の点もっともです、間違っていた私の知識を訂正することができました。ありがとうございました。
- shangyan
- ベストアンサー率41% (117/284)
#6さんが答えを出しておられるので、補足になりますが、 国連が今、中国語表記にピンイン方式を採用しているので、英語でも今は「beijing」とされますが、「peking」も併用されているようです。「peking duck」(北京ダック)「peking opera」(京劇) 他の都市も同じです。南京"Nanking",江南"kinagnan",江西"kiangsi",江蘇"kinagsu"など。 ちなみに日本語の「京」の音読みでも、呉音「キョウ」漢音「ケイ」ですが、唐音では「キン」です。 現代中国語の発音を日本語で表記するなら「ベイジン」ではなく、「ペイチン」が近いです。
- garamond
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#7です。 質問文を読み直していて気が付きました。 「英語ではベイジン」 #7では「Peking」でストップしていました。 中国でピンインによるアルファベット表記が確立したのを承けて、それを尊重して英米でも Beijing とするようになったので、それ以前は Peking だったのです。 私の持っている研究社の英和辞典(1960)には当然ながら、Peking があって、Beijing はありません。ちなみに毛澤東は Mao Tse-tung です。 それと、以前山東省出身の知人で高齢の中国人(商人)が、電話番号を読み上げるときに「9」を「チウ」でなく「キウ」と言っていたことを思い出しました。
- puni2
- ベストアンサー率57% (1002/1731)
No.5の回答を拝見し,おっしゃるとおり「疑問は尽きない」状態です。 第1点。 スウェード式ではなくて,ウェード式(ウェード・ジャイルズ式)じゃないでしょうか。 第2点。 香港がシャンガンかホンコンかの違いは,どのローマ字表記を使うかというレベルの話ではなく,北京語(標準官話)音に従うか広東語音に従うかの問題でしょう。(その上で,北京語ならピンインにするかウェード式にするか,という話になるのだろうと思います) 第3点。 「哈台族さんの発言」とそれ以降のフォロー投稿(自転車小僧さん)を見ましたが,この両名の間で議論になっている(それも自転車小僧さんがきちんと答えられず,かみ合っていない)のは,「ペキンという発音が表記されているのを見つけた,当時の満州語の文献」の典拠や妥当性についてであり,清朝での発音がペキンであった点については意見は一応一致しているように見受けられます。 自転車小僧さんが答えきれずに逃げてしまった(?)のが残念です。 これらの発言と「スウェード式」の表記から,どうやって「よく分からないというのが正解」という結論が導き出されるのか,そちらのほうが「よく分からない」です。
- laohouzi
- ベストアンサー率46% (12/26)
私の勘違いかもしれませんが、日中戦争の頃まで今の北京は「北平 Beiping」と呼ばれていたので、この「ベイピン」が訛ってペキンになったのでは? この時期は日本軍が占領したり、日本と中国を行き来する一般の日本人も多かったから、この読み方が日本に自然と入って来たのでは?
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
たとえば山東省(だったと思います)などの方言では、ピンインの ji, qi を「チ」でなく「キ」と発音するそうです。 また、かつて長江を間違って揚子江と言っていましたが、英語での表記は Yangtze-kiang でした。 それで、「pei-king」が「Peking」になったのでしょう。 また、ピンインは有気音を無声子音字(p,t,k)、無気音を有声子音字(b,d,g)で表しますが、欧米の在来の表記はウェード式のように、有声子音字は使用せず、有気音には‘ を付けて表します。 ついでに言えば、フランス語では「Pekin」(e にはアクサンテギュが付きます)で、さらに日本での読み方に近いと言えるかも知れません。
- puni2
- ベストアンサー率57% (1002/1731)
今日の標準官話や北京語の[beijing](発音をカタカナで書くなら,ペイチンが近いでしょう)がなまって「ペキン」になったというのはちょっと考えにくいです。 ペイがペになるのは分かるとしても,チン(それも響きの穏やかな無声音)がキンに聞こえる可能性は低いのでは。 「京」の音読みは,日本語で「ケイ・キョウ」,朝鮮語で「キョン(kyeong)」,広東語で「キン(king)」のように,いずれも子音にk音を残しています。 これらの音読みには,中国本土(北方や中部)での古い発音の痕跡が見られることが多いので,おそらく昔は地元でも「ペキン」に近い発音だったのではないでしょうか。 そう推理して,手元の「新訂中国語概論」(藤堂明保・相原茂著,大修館書店)を探してみると, 「17世紀初めの“記”や“希”が,まだki,hiであったことはすでに述べました。19世紀前半に“記”“希”がもうji, xiとなっていたからには,ki→ji,hi→xiの変化は17世紀から19世紀の間,すなわち18世紀頃に発生したものにちがいありません」 という記述がありました(255ページ,なお原文は一種の発音記号で書かれていますが,便宜上ピンインに改めました)。 さらに,『学研漢和大辞典』(藤堂明保編)をひくと,「北京」の項に, 「▽北京は、明の永楽帝が国都と定めたときからの呼び名で、それ以前は、薊(ケイ)・燕京(エンケイ)・大都・北平などと呼ばれた。▽ペキンは十七世紀の発音。ペイチンは現代中国音。」 と注がありました。 以上のことより,Pekingという綴り字はおそらく,17~18世紀に清を訪れた宣教師などの外国人が当時の発音をそのまま記録したものではないかと思います。 一方,山東省の方言でもPekingと発音するんだ,という説を聞いたことがあります。 単に昔の発音が方言として残っているだけかもしれませんが,あるいは外国人がかなり早くから入っていたであろう山東半島や遼東半島の発音が元になってPekingの表記を生んだという可能性もありそうです。 (本当に山東方言でPekingと発音するのかどうか,確認しようと思ったのですが,手元の資料では分かりませんでした。 中国のYahooで方言音のサイトを探そうとしたのですが,広東語や台湾語ばかりでうまく見つかりません。 職場に行って『漢語方言概要』を見ればたぶん載っていると思うので,もう少し締め切らないでおいていただけるとありがたいです。) ところで,日本で「ペキン」という言い方が普及したのは,果たして英語経由だったのかどうか,これも疑問があります。 江戸時代の日本にも,その当時の中国語音が多少は伝わっていましたので,Pekingというアルファベット表記からではなく,当時の清の発音を直接受け入れたという可能性もあるのではないでしょうか。 もっとも,これは日本における「ペキン」という表記の歴史を調べれば分かることでしょうが…。
- o_tooru
- ベストアンサー率37% (915/2412)
こんばんわ、疑問はつきませんね。 さてご質問の件ですが、結構複雑な問題なんです。中国語の英語表記は、ピンインではなく。おおむねスウェード式に基づくと言われるものが多いようですが、今回の件は少しここからも離れるようです。(http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0009.htmの哈台族 (2000/09/04 09:21)さんの発言参照) スウェード式というのは清朝末期から共和国初期の時代の発音記号で、現在使われているピンインの前の発音記号です。 要するによく分からないというのが正解のような気がします。(北京をPekingを正確なスウェード式であればpei chingと表記するべき。香港はスウェード式であればHongKongとは書かずにshang kangと書くべきですし。) この時代は中国が時代の波に翻弄された時代です。英語圏の国・日本語圏の国、に領地を植民地化され、名詞は様々な言語の影響を受け、それが英語に戻ったり、中国語の中に取り入れたりしていきます。 例えば、エコノミーを中国の古い出典に基づき経済と翻訳したのは、実は日本人です。それが中国に逆輸入され、今でも中国ではエコノミーを経済として使っています。要するによく分からないというのが正解だと思います。 #2番の方がおっしゃっている「JAPAN」の件ですが、ジパングがなまってJAPANになったというのが定説だと思います。(http://wedder.net/kotoba/japan.html)現代中国語ですと、日本はribenという風にピンインで表記します。このriという発音は中国の東北部の方ですと「リー」と綺麗に発音なさるのですが、南の方ですと「ズー」の様に日本人には聞こえる発音で発音なさいます。
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お礼
お答えくださった皆様ありがとうございます!本来ならお1人ずつにお礼すべきですが、ここでお礼をさせてください。 jiをkiと発音している地域(していた時代)があるのを初めて知り納得しました。発音の種類の多さにはびっくりです…。興味深かったので自分でも少し調べてみようと思います。 何となく不思議に思ってした質問なのに多くの人が回答くださりとても参考になりました。 私はもう十分すっきりしたのですが、ありがたいことに更に調べてくださるとの事ですのでしばらくは締め切らずにいます。