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いろんな俳句の意味
朴の花猶青雲の志 川端茅舎 バスを待ち大路の春をうたがはず プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波郷 青高原わが変身の裸馬逃げよ 西東三鬼 黒揚羽九月の樹間透きとほり かたつむり甲斐も信濃も雨のなか 飯田龍太 春雷や胸の上なる夜の厚み 蕗のとう見つけし今日はこれでよし 細見綾子 の俳句の意味を教えていただきたいです。 あまりにも多いのでわかるものであれば一つでも構いません(汗 お願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
俳句の場合連句もありますし、場面の情況を説明してから詠む句もありますので、意味が理解できない部分がたくさんあると思います。まず句を詠んでみて最初に感じたイメージを大事にされれば良いのではないでしょうか。以下は私が感じたことを書いてみました。 あまり参考にならないと思いますが、すべてではありませんが何句か書いてみます。 もっと素晴らしい読み手が回答してくださると良いのですが。(^_^;) ★バスを待ち大路の春をうたがはず 「春をうたがはず」これが作者の主観であり、表現したかった言葉でしょうね。普段のこまごまとした悩みすら忘れてしまうのどかな日に、古い都のバス停でバスを待っていた時、日常の疑心暗鬼は消えてしまって、春だけは必ず訪れてくると確信したのかもしれませんね。 ★プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 「夜もみどりなる」が作者の主観じゃないでしょうか。プラタナスは街路樹か庭園樹ですから、作者はそのどちらかでプラタナスを見たのかもしれません。そして見た時間が夜にもかかわらず、緑色が生き生きしていた。そうした色でもって夏という季節を強調したかったのかもしれません。 ★青高原わが変身の裸馬逃げよ 真っ青な高原を野生の馬が走っていたりするのを見るとほんとうに自由さを感じますよね。それに引き換え私たちの日常生活は約束事とか規制があって思うようにいきません。しかしめいめいのなかには、こうしたいとかの願望みたいなものは常にあって、それを作者は「変身の裸馬」と表現したのではないでしょうか。自分の心から解き離れて青高原へ走って行ってくれという願望でしょうか。
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- gagambo
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#1gagamboです。こんにちは。 下の回答では失礼を申し上げたので、一句解釈してみました。 *蕗のとう見つけし今日はこれでよし 細見綾子 これがなぜかとても重く感じました。 細見綾子さんがどんなかたか(歳や性格や出身)を存じ上げませんが、 この句を詠まれたときは、なにか抱えるものが多かったのではと感じたのです。 「蕗のとう」というと一般的には萌えいづる春・生命力の象徴ですが、 「今日はこれでよし」と結ぶことで、 爽快感よりも、日々生きることのつらさが見えたのです。 「蕗のとう」のような小さきものに助けを寄るしかない、とでも申しましょうか。 こう解釈する私のほうにこそ、なにか自覚しない「悩み」があるのかもしれません。 詩歌は不思議ですね。他者の詩歌によって、自分が映し出された気分です。 質問者様独自の解釈も、お聞きしたいです。 それでは失礼いたします。
お礼
私の方こそ説明不足ですいません。 俳句、短歌など具体的に説明するなど初心者の私にはわからないことですが、細見綾子さんの俳句は前に進む強い生命力を感じました。読んだ感想なので解釈とまではいきませんが・・・。なにせ「蕗のとう」てどの季節の植物だっけ?というそれさえもわからない自分ですから(汗 ほんとに短い言葉なのにそのひとの心理、背景など読み取れるのは素晴らしいことですよね。 ありがとうございました。
- zephyrus
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自己流の解釈でも構わないということなので気楽に書きます。 もとより当方ずぶのしろうと。とんでもないたわけ鑑賞かもしれませんので、そのおつもりで。 ◆朴の花猶青雲の志 夏の初め、喬木である朴の木に白い大輪の花が咲きます。その清雅ですがすがしい花を見上げて青年の気概、青雲の志をもう一度胸に蘇らせる。 実はこれ、病臥の吟のようです。このように庭前の朴の花に希望を託していたのですが、やがて花は散るときを迎え「朴散華即ち知れぬ行方かな」とうつろな心境を詠むに至るようです。 そうすると掲載句、痛々しい。 ◆黒揚羽九月の樹間透きとほり 黒揚羽という、くっきりとしてあでやかで幻想的なもの。 それがふと横切っていった先に眼をやると、温気(うんき)に満ちた季節は去り、しんとして透明な、樹間という空間が広がっている。ということなのかな。なかなか魅力的な句ですね。 生活に根ざし実景を重んじる作風のようなので、実際に蝶が森の中を飛んでいるところを目撃していると思うのですが、それが九月には珍しいことなのか普通のことなのかがよく分りません。 ◆かたつむり甲斐も信濃も雨のなか かたつむりとあるので渺々たる六月の雨でしょうか。近くの風景も遠くの山々の稜線もけぶっています。 若々しい水色の季節。 旧国名が用いられていることで、視野だけでなく歴史的なひろがりが獲得されます。 ◆春雷や胸の上なる夜の厚み 春雷はふつう、夏の雷と違い、遠くで軽くからっと鳴るものです。作者になにか実生活上のちょっとした悩みでもあるのでしょうか、ふしどに就いたふさいだ胸に夜は黒い厚みをもってのしかかってきます。 ◆蕗のとう見つけし今日はこれでよし 冬ざれの野辺に、ふと春の到来を告げる蕗のとうを見つけた。浅い春。けれども春は確実にやってきている。この確信。これだけで今日は充分である。 ゆるぎない生活感。さばさばした、きっぷのいいおばさまです。 中三句についてはすでに良い回答寄せられていますので、省略したいと思います。 ただ、プラタナスの句は、初句で切れていることを重んじて、夜のプラタナスでなく、夜の闇もプラタナスのようにみどりである、と取る事もできるかな、と思いました。みどりの黒髪、みどりご(嬰児)のイメージです。 ご参考に。
お礼
解釈、ありがとうございます! とっても参考になりましたよ。 俳句には作者の深い思い(描写)があるのですね。 勉強させていただきます!
- gagambo
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こんにちは。 「これ」という意味を決め付けるのはナンセンスなので、 読み手が好きなように解釈すればいいのではと思います♪ 一般的な意味だけでは解釈しようのない部分もあると思います。 (詠み手にしかわからない背景もありましょうし) 地名の入っているものは、作者との関係を調べてみてはどうですか? 詠まれた時代背景・当時の社会風潮なども参考になります。 それらの点から、質問者様独自の感覚で受け取られるのがいいかなと思いました。 宿題とかでしたら、それこそ頑張ってください。 それでは、ご参考までに。
お礼
私なりに調べてみてもなかなかわからなかったのでここに書き込みしたのですが・・・。 回答者様のできる範囲の解釈でいいのですけど・・・。すいません。
お礼
ありがとうございます! とても参考になりました。