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遺伝子ノックアウト
cre/lox pシステムなどを用いた遺伝子ノックアウトとRNAiなどを用いた遺伝子ノックダウンの違いを教えてください。
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creはリコンビナーゼ(DNA組み替え酵素)、loxはcreの認識配列です。 creを発生時期特異的あるいは組織特異的に発現させることで、時期特異的・組織特異的に標的遺伝子をノックアウトすることが出来ます。 RNAiでは、siRNAが標的遺伝子のmRNAを認識し、一連の反応の後で標的遺伝子mRNAを細切れにします。 siRNAの量によって(?)全てのmRNAを破壊できるわけではないので、致死性の遺伝子の抑制に役立ちます。 時期特異的にsiRNAを導入することもできます。 また、時間が経ってsiRNAが分解されれば遺伝子の抑制も解除されるようです。
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- rnai
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DNA(遺伝子)→RNA→タンパク質という流れで、cre/loxは、組み換えDNAを利用することで、遺伝子ノックアウトマウスなど作ることができるようです。つまり、DNAレベルで蛋白の発現を抑制しているみたいです。 一方、RNAiとは、siRNAと一般的にいわれますが、20塩基ぐらいの小さなRNAを入れて上げると、RNAにsiRNAがくっつき、RNAが2重鎖(ハイブリッとを形成します)になるので、(自然界にRNAの2重鎖はありえないので、)生体では異物としてそのRNAを破壊してしまいます。つまりRNAレベルでの蛋白発現抑制です。 実際には、ある蛋白Aを抑制したいのであれば、蛋白AをコードしているRNAの一部(siRNA)を入れて上げると、その蛋白AをコードしているRNAが壊れます。 cre/lox pシステムは使ったことがないので、自信がないです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 なるほど,そういうことだったんですねー。
- ok_web
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cre/lox pシステムというのは知りませんが、ノックアウトとはDNAレベルでの遺伝子の破壊。ノックダウンとは、RNAレベルで遺伝子の機能を抑制することだと聞いたことがあります。
お礼
ご回答ありがとうございました。非常にわかりやすいです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 ひとつ質問させていただいてよろしいでしょうか。 siRNAが分解されれば遺伝子抑制も解除されるそうですが,その個体が生存している間,常に遺伝子抑制が働くようにすることはできないのでしょうか?例えば寿命が短い生物では可能であるが,長い大動物などで常に遺伝子機能抑制を行うためには,組換えDNAなどを用いたノックアウトを行うという感じになるのでしょうか?