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選択肢問題でわからない所があります。
問題)一般に遺伝子の数は染色体の数より多いが、そのために起こることは何か。 正しいものを選べ。 ・ある遺伝子は独立の法則に従わない。 ・ある遺伝子は分離の法則に従わない。 この二つで迷いました。 独立の法則は、 2対の対立遺伝子が、それぞれに分れて別々の配偶子に入ること 分離の法則は、 配偶子形成では体細胞で対になっていた対立遺伝子は、互いに分離して別々の 配偶子に入ること と本にあったのですが、この2つの違いがよくわかってないようです。 どうして、「・ある遺伝子は独立の法則に従わない。」というのが正解になるの でしょうか。 問題)突然変異には遺伝子突然変異と染色体突然変異とがある。染色体突然変異に よって生物の性質が変わるのは、遺伝子の( )ことがあるからである。 ・数が変わったり、遺伝子の働きが失われたりする ・数が変わったり、別種の遺伝子のが入りこんだりする 下の選択肢ですが、染色体の一部が切れて、他の染色体が付着する「転座」は 相当しないのでしょうか。 他の染色体が入り込むことで、「別種の遺伝子が入り込む」というのに値する のではないかと思ったんですが。 下の選択肢がダメな理由はなんでしょうか。 よろしくお願いします。
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ごめんなさい、補足への回答を待ってらっしゃったのでしょうか? まず転座についてですが、僕の勘違いで、相同な配列でおきやすいのは確かですが、異なる染色体で起こるようです。本当にすみませんでした。ですが、別種という表現はまだ気になりますね。 もうひとつ >・どの遺伝子も独立の法則に従わない >というのがありました。 >この選択肢が誤りな理由は、 >数ある遺伝子の中で、染色体上で連鎖してる遺伝子>もあれば、中には1つだけで染色体に乗っているも>のがあるからということでしょうか? これですが、独立の法則は遺伝子の関係性について言えるものなので、例えばA~Jの遺伝子が (ABCDEF)(GHIJ)←相同染色体 ( a b c d e f) ( g h i j)←相同染色体 ↑染色体(1) ↑染色体(2) のように位置しているとすれば、例えばCとJ、EとIなどは異なる染色体上にあるのでその2つの遺伝子間には独立の法則が当てはまりますが、AとD、GとIなどは同じ染色体に乗っているので連鎖するため、独立の法則が当てはまりません。
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- japonicus
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> 分離の法則は、親世代(P)には適さない > 法則でもあるのでしょうか? 親も、祖父祖母の子ですので、分離の法則に従います。 教科書的というか、最もシンプルに示した図では、PがAAとaa、F1がAa、F2でAA:Aa:aa=1:2:1となります。 表現型だけ見ればF1でA=1、F2でA:a=3:1と分離します。 これが分離の法則。 「独立」「分離」と、単語だけ見ると似たような意味に捉えられがちなので、混同しないように注意しなさいよ、という設問ではないでしょうか。 > 例えばP(親)がAa×Aaの時の交雑ではF1 > 世代で劣性形質は発現されませんが、 いや、親がAaなら子供にaaが生じますので、劣性形質が現れます。
お礼
分離の法則、とても参考になりました。 なるほどです。 >いや、親がAaなら子供にaaが生じますので、劣性形質が現れます。 すみません、ボケてました。 そうですよね、劣性形質は現れますよね。 ご親切にありがとうございました。
- japonicus
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<独立の法則> 別々の染色体上にある遺伝子は互いの影響を受けずに配偶子に伝わる。という法則。 遺伝子の数が染色体数より多いという事は、1本の染色体に複数の遺伝子が乗っている(連鎖)という事。だから、「ある遺伝子は独立の法則に従わない。」と言える。 例えば、アサガオの花の色を決める遺伝子と葉の色を決める遺伝子は同一染色体上にあるため、一緒に配偶子に伝わる。このとき、花の色遺伝子と葉の色遺伝子に関しては独立の法則が成立しない。 一方、エンドウマメの種子の形状を決める遺伝子と色を決める遺伝子は別々の染色体に乗っているため、配偶子に伝わるときはランダムに分配される。この場合、種子の形状遺伝子と色遺伝子の間には独立の法則が成立する。 <分離の法則> 交雑2世代目以降では劣性形質の発現が起こる組み合わせがあるため、表現形が分離する。という法則。遺伝子と染色体の数を問う問題とは無関係。 <染色体突然変異> 染色体の構造や構成が変化する突然変異。転座、欠失、重複、逆位、倍数化、異数化など。 <遺伝子突然変異(点突然変異)> DNAの塩基配列レベルで起こる突然変異。塩基コドンがコードするアミノ酸が変化するため、蛋白質に異常が起こる。また、フレームシフトを起こす可能性もあるので大きな変化を起こす場合も多い。 染色体突然変異でも、遺伝子突然変異でも、「遺伝子の働きが失われる」可能性はあります。 「遺伝子が入り込む」ような変化は、遺伝子突然変異によって染色体突然変異が起きる、というのが正解かと。 問題の書き方がおかしい。
補足
そうですね、問題の書き方はなんだかおかしいですよね。 私もこちらで質問するまではどういう意味なのか、随分悩みました。 細かいところまで、再度補足いただいて、ありがたいです。 分離の法則のところですが、頂いたご回答を読んだり、参考書の分離の法則の説明図を 見て思ったのですが、この分離の法則は、親世代(P)には適さない法則でもある のでしょうか? 例えばP(親)がAa×Aaの時の交雑ではF1世代で劣性形質は発現されませんが、F1を 自家受精してF2を得るときのF1の生殖細胞ができる過程を見てて、そうなのかな~と。 F2には劣性形質も出てますし・・・。 よろしくお願いします。
- overthisgraysky
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独立の法則と分離の法則は紛らわしいですよね。 独立の法則は、複数種類の遺伝子が互いに干渉せずに、別々の配偶子に分かれること。 えんどう豆なら豆の形の遺伝子と豆の色の遺伝子の関係が当てはまります。 分離の法則は、同じ遺伝子の中の対立遺伝子が分かれて、別々の配偶子に入ること。 豆の色の中でも緑色の対立遺伝子と黄色の対立遺伝子の関係が当てはまります。 そもそも遺伝子と対立遺伝子の名前がややこしいんですよね。 英語ならgeneとalleleで、すぐ区別できるのに。 ということで、染色体が遺伝子数より少ないと、ある遺伝子同士は同じ染色体に乗るので、連鎖と言う現象がおき、独立の法則が崩れます。 2番目の問題は、問題を文字通り読めば、(別種)別の生物の遺伝子は紛れ込まないから、上の選択肢が正解ってことではないのでしょうか? 転座でも別種とは言わないと思います。 それに、転座は相同な染色体同士で起こるものではなかったでしたっけ? ウイルスによって別の生物の遺伝子が入り込む突然変異は実在します。
お礼
ごめんなさい。 追加の質問は二つめではなく、一つめの問題についてです。
補足
ご回答をありがとうございます。 わからない点がわかるようになり、スッキリしました。 >転座は相同な染色体同士で起こるものではなかったでしたっけ? 相同染色体同士で起こるのかはちょっとわかりませんが、 私が持ってる参考書には、 転座とは、 ABCDE ABCDE FGHI FGHI という染色体があったとすると、 染色体の一部が他の一部に付着することによって、 ABCDE FGCDE ABHI FGHI という形になったものとありますが、いかがでしょう? あとひとつ、質問させてもらえますか? 二つ目の問題ですが、他の選択肢に ・どの遺伝子も独立の法則に従わない というのがありました。 この選択肢が誤りな理由は、 数ある遺伝子の中で、染色体上で連鎖してる遺伝子もあれば、中には1つだけで染色体に 乗っているものがあるからということでしょうか? よろしくお願いします。
- japonicus
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どうして独立の法則に従わないか。 連鎖しているからです。 分離の法則というのは、また別の話です。 >独立の法則は「2対の対立遺伝子が、それぞれに分れて別々の配偶子に入ること」 という理解では不十分です。 http://www.nig.ac.jp/museum/history/kindai/kindai-06.html http://www.nig.ac.jp/museum/history/kindai/kindai-05.html 2番目の問題はおかしいですね。 どちらかというと、下の選択肢が正解じゃないですか? 転座は染色体突然変異のひとつです。 「別種」という記述がひっかかりますが、「遺伝子の欠損」や「遺伝子の挿入」も染色体突然変異のひとつです。 http://www.nig.ac.jp/museum/history/kindai/kindai-31.html これに対し、遺伝子突然変異(点突然変異)は、DNAの塩基配列が変化する事です。遺伝子の働きが失われる、という意味では上の選択肢はこちらにあたりますね。
お礼
>どうして独立の法則に従わないか。 連鎖しているからです。 そうですよね。染色体数より、遺伝子数が多ければ、連鎖という現象が出てきますよね。 これに気付いてなかったようです。 二つ目の問題ですが、ご指摘のとおり、誤解を生みそうな選択肢ですよね。 私も「別種」というのにひっかかってました。 別の染色体の遺伝子という意味なのか、全く別の生物の遺伝子という意味なのかと。 教えてくださったHPも見てみました。 基本事項を再確認できたので、とても為になりました。 ありがとうございました。
お礼
何度もすみませんでした。 ご回答くださり、ありがとうございます。 これでスッキリしました。 ありがとうございました。