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遺伝子と才能の関係
遺伝子を調べれば才能が分かるという 時代はくるでしょうか 現代そのあたりの研究はどこまで進んでいるでしょうか
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才能が、遺伝子「にも」左右されているのは確かですが、遺伝子「のみ」で決定されているわけではありません。 したがって、遺伝子を調べれば才能が「完全に」分かるという時代は多分来ないでしょう。 ただ、「素質」という面では、遺伝子の支配を比較的大きく受けるものもあることが分かってきています。 例えば、有名な話では、高橋尚子選手が、酸素の利用に有利な型の遺伝子をもっているらしいということです。この遺伝子は既に同定されているので、この遺伝子の型を調べれば、長距離走の素質がありそうかどうかを、ある程度は知ることができるでしょう。 というわけで、現時点では、ごく限られたいくつかの能力に関わる遺伝子が解明されているという段階です。 今後、研究が進めば、その数は多くなっていくでしょうが、遺伝子だけで、その人が何に向いているかを完全に判断できるようになることは、当面は(少なくとも数十年は)ないでしょう。
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- onakyuu
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他の方が回答されているように遺伝と環境によって 人の能力は決まります。遺伝がどこまで人の能力を 左右するかについては、まだ不明な点が多いですが、 今後の研究で明らかになっていくでしょう。 遺伝によるものを才能とよぶとしても、以下の3つ の理由で遺伝子を調べて才能を計る時代は来ないの ではないかと思います。 1.才能の定義があいまいであるからです。 また身体能力や知能などを定義できるテストが確立 できるとしたら、別に遺伝子を調べる必要も無くそ のテストをやればいいでしょう。 2.才能が定義できるとしても遺伝子と才能の間に 1対1の対応があると限りません。どの遺伝子が発 現するかは他の遺伝子が制御しているからです。 すなわち一つ遺伝子が違いからだけでは才能にどの ような差が出るかを決めるのは難しいでしょう。 1遺伝子で表現型に顕わに変化が決まるのは特殊な 場合です。 3.もし才能が計れるとしても、才能があるから成 功できるとはいえないでしょう。小さいころ天才と 呼ばれて大人になると普通になる人もたくさんいる のでないかしら。また才能があることを知らせた方 がよいか知らせないほうがよいかは難しい問題だと 思います。とすれば無理に才能を計ってもそれほど 意味がありません。 国が徴兵とかに使うなら役に立つかもしれませんが、 みんな反対ですよねえ。
- baihu
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何を才能と呼ぶかという話になってしまいますが、遺伝のみで決まる(あるいは主要因である)才能、環境のみで決まる(遺伝の無関係な)才能、遺伝と環境の両者が複雑にからみあった才能があって、ほとんどの事例が3つめにあたるのではないでしょうか。 1つめの、遺伝で大部分が決定するような才能は、容姿・体型などが代表でしょうか。マイナスの面では遺伝病などがあるわけですが。これらについては「デザイナー・チャイルド」のような構想はかなり現実的なものだと思います。 2つめは置いておいて、3つめの遺伝と環境がからむ才能は、両者がどんな具合に関わっているのかという、はなはだ困難な解明すべき課題が未解決です。 #1で回答されていることに近いのですが、スポーツ選手を低酸素という身体的極限状態におくことで、身体能力が向上することや、同様に農作物に与える水分や栄養を極端に減らすことで、糖度や収穫量が上がることなどが3つめにあたります。人や作物種によって効果に差があることが分かっていて、その差には遺伝的な要因が関与している可能性が高いでしょう。どういう環境におかれたならどういう遺伝子がどういう形で発現するのか、まだ手さぐりの状態といってもいいと思います。 遺伝子自体はただの「情報」ですが、才能・能力は複雑で総合的な「機能」です。また、サヴァン症候群のように、遺伝的な機能の欠損が理由で、記憶力などの特定機能が非常に高機能化する例もあります。遺伝子の変異がある機能を阻害しても、別の遺伝子が同種の機能を補ってしまうことがあります。 ちょっと違うかもしれませんが、天気予報などに近いイメージを持っています。こういう複雑さをもった系は、初期条件(遺伝情報)から単一の結論(才能)を導き出すのが困難な(不可能な?)ものだといえるのではないでしょうか。