- ベストアンサー
フェルミエネルギー
フェルミエネルギーってどんなエネルギーのことですか??物理辞典とかを読んでも難しくてよくわかりません。わかりやすく説明おねがいします!
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
長々と失礼致します。 電子のように ・粒子一つ一つに区別は出来ない ・一つの状態には一つの粒子しかは入れない という性質の粒子を フェルミ粒子(ex陽子)といいます。 このフェルミ粒子は、フェルミディラック分布にしたがった確立で存在します。 f(ε)=1/[exp{(εーεF)/kT}+1] ・・・☆ f:フェルミ関数(運動エネルギーεをもつ粒子の存在確立) ε:粒子の運動エネルギー εF:フェルミエネルギー k:定数 T:温度 ☆式のεにフェルミエネルギーを入れると、粒子の存在確立が1/2になりますね。 ここで、温度T=0(絶対温度)の時を考えてみると、 運動エネルギーが、フェルミエネルギー以下の場合はf=1、フェルミエネルギー以上ではf=0となります。 ちなみに、粒子一つ一つを区別する事は出来ないけれど、一つの状態にいくつも粒子が入る事が出来るものをボーズ粒子(ex.光子)といいます。 電子はパウリの排他原理(排他律)にしたがい、一つの準位には一つの電子しか入れません。 下の準位から一つ一つ電子が埋まってゆき、その電子が詰まっている最大の準位がフェルミレベルで、このエネルギーをフェルミエネルギーといいます。 金属の場合、フェルミエネルギーは、荷電子帯の中にありますが、半導体の場合は荷電子帯と伝導帯の間にあります。 真性半導体の場合、荷電子帯の天井と伝導体の底辺のちょうど真ん中にあります。
その他の回答 (2)
- optimization
- ベストアンサー率0% (0/2)
フェルミエネルギーとは電子が取り得る最大のエネルギーです。
- gandhi-
- ベストアンサー率73% (22/30)
始めにパウリの排他原理はご存知ですか? パウリの排他律がフェルミエネルギーの謎を解く鍵になると思います。 非常に簡単に言うと、電子の存在確率が1/2になるエネルギーがフェルミエネルギーです。フェルミエネルギー以下の準位は存在確率1、フェルミエネルギー以上では存在確率0と、境目となるエネルギーです。 フェルミエネルギーは電子のようなフェルミ粒子にのみ意味のある量で、光子といったボーズ粒子にはフェルミエネルギーといった考えはありません。