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ショ糖と食塩の違いについて。
ショ糖と食塩を熱したとき、ショ糖は融けて茶色に偏食し、灰になり、食塩に変化は現われません。 その原因はショ糖は分子で出来ていて、食塩はイオンで出来ていると教えていただいたのですが、更に詳しいことが知りたいです。 高校2年の知識で解るような回答をお待ちしております。よろしければお答えください。
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氷の融点は0℃ですよね? 氷を0℃より高い温度にすると,液体の水に変化します(このような変化を「相変化」といいます)。 ショ糖の融点は160℃,食塩の融点は801℃ですので,氷の場合と同様,それぞれこの温度を超えると液体になります。 > 食塩に変化は現われません。 というのは,ただ熱し方が足りないだけです。もっと熱すれば,ちゃんと液体になります。 ただ,塩化ナトリウムのようなイオン性結晶は,概して融点が非常に高くなる傾向があります。これはイオン結合の結合エネルギーが非常に大きいことに起因しています。 > ショ糖と食塩を熱したとき、ショ糖は融けて茶色に偏食し、 ショ糖の液体を200℃以上に加熱すると「熱分解反応」という化学反応が起こります。この反応の結果,水が生じ,これは水蒸気となって逃げていきます。 ショ糖の分子式は“C12H22O11”であり,ここから11個の水分子を取り出すと,ちょうど12個の炭素原子が残ります。このように,ちょうど水分子と炭素だけに分けられる化合物を「炭水化物」といいます。 ショ糖を熱して茶色に変色したものは「カラメル」といいます(プリンの上にのっているアレです)。カラメルは,液化したショ糖に,ショ糖の熱分解物である炭素のコロイドが浮遊しているものです。 > その原因はショ糖は分子で出来ていて、 なぜショ糖が熱分解を起こすか? これは,ショ糖が分子で出来ていることとは無関係です。高分子すぎて分子同士の相互作用の薄いデンプン(片栗粉)なども,高温では熱分解を起こしますから。 ショ糖が200℃位で熱分解を起こす理由は,そのくらいの温度で,分子内の共有結合が切れるからです。炭水化物は一般に,その分子内に弱い共有結合を持っているのですね。 > 灰になり、 化学で「灰」というと,残渣の中の重金属成分を指します。平たく言えば「ミネラル分」です。よってショ糖の灰分はゼロです。不完全燃焼下で生じる炭素からなる固体は「炭」といいます。
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- zyarann
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ヒントということで。 ショ糖は、炭素と水素と酸素で構成されています。 一方、食塩は、Naと塩素で構成されています。
お礼
ヒント、ありがとうございます。 つまりショ糖はCとHとOで構成されているということですね?そして、食塩はNaとCl。 そして、燃えるということはCとOが化合してCO2が。HとOが化合してH2Oが。そして、それぞれの化学反応により、それ以外のものが出来るということは知っています。 わたしなりに調べたところ、 C12H22O11+12O2→12Co2+11H2O というショ糖の燃焼についての化学式がありましたが、残念ながら私は化学式をまだ習っていないので、この化学式の意味するところが理解できません。(C12H22O11がショ糖と言う意味だということは解りました。) ので、何故食塩の場合には燃焼させたにも関わらず変化がおきないのか、ヒントを頂いたのに、その答えを得ることが出来ませんでした。 …もしかして検討違いな考えをしてしまっているでしょうか…。
お礼
細かいところまで解りやすくご説明ありがとうございました。 融点が重要な箇所だったのですね。ようやくショ糖と食塩の違いを理解することが出来、すっきりしました。本当に、ありがとうございます。