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娘十八 番茶も出花

これって正確には「鬼も十八」ですよね? ところが私の両親は「娘十八」だと言います。 検索エンジンで調べたところ、どちらもヒットしました。 「鬼も~」が正しいと思っている立場としては「娘」では、意味が通じないと思うのです。 しかし、数多くの検索エンジンでヒットした以上「娘十八」にも何か出典があるのでしょうか? また、この場合(「娘」の場合)は、どういう場面で・意味で使用するのでしょうか?

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回答No.3

 小学館の『故事・俗信ことわざ大辞典』によりますと「娘十八番茶も出花」ということわざが見出しにあがっております(説明はなく「→鬼も十八……」と誘導される)。出典があがってないので残念ですが、きちんと古典作品から例をあつめている辞書なので、信用は高いと思われます。「鬼」のようにイメージのわるいものを地元の名産品と結びつけたことわざを改変してしまうことは、割とあったりすることなので、地方発のそういう言い方があり、それを採った江戸時代の文献があるのかもしれません。お母さまによく聞いてみてください。  鬼も十八番茶も出花、はごぞんじのとおり、十人並みの娘さんでも娘盛りになればかわいらしく見える、ということです。出花は出鼻、つまり葉っぱを入れて最初にお湯を注いだあたりの、よくお茶が出ている状態。安い番茶でもよくお茶が出る時期があるように、ふつうの娘さんでも……、ということです。ふるくは「鬼も十七(一歳若い!)番茶も煮花」(むかしのお茶はお湯を注ぐだけでなく多少煮立てた)、「鬼も十七茨に花」というかたちもあったようです。  しかし茶所のお百姓さんとしては、だいじなお茶を鬼のような怖いものと比較されてはたまりません。ちょっと頭にくる。そこで「鬼」という暗喩をやめて、直接「娘」としたのでしょう。意味としては変りませんが、言葉のうえで鬼の直接的な恐ろしさ、醜さが遠ざかり、かわりに娘の愛らしさやかわいらしさが前面に立ってきます。ことわざ全体も、意味としてはかわりませんが、なんとなくニュアンスとして「かわいい娘さんはいっそうかわいらしく(そうでない娘さんもそれなりに)」という感じになってきて、やさしい印象になります。これはこれで心遣いのきいたことわざのように思うのですが……。  ちなみにこの「十八」は現在の18歳だと考えると間違いです。今の18歳は大学一年生、青春真盛りですが、ひとむかし(ふたむかし?)前の18歳は結婚適齢期です。今で言うと23~5歳くらいかな? もっと大人びた女性の魅力が出てきて、娘(未婚の女性)の色香がただようような時期のことだと考えるべきではないでしょうか。

sawai197
質問者

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詳しい解説ありがとうございます。母は「ずーっとそう思っていた」以外のことは判らないそうです。ところで「娘」だと「『娘十八 番茶も出花』なんて言うが、お宅の娘さんも年頃になって綺麗になったねぇ…」なんて、間違った使い方をしてしまいそうな気がします。いえ、これは別の問題ですけど。

その他の回答 (2)

回答No.2

「鬼」の場合でも、現在よく使われる「娘」の場合でも、「若い女性は器量よしとは言えなくても美しく感じられるものだ」という意味で使われることばです。 「鬼」の場合は直接的に「醜い女性でも」という意味、「娘」の場合は「十人並みの器量の娘でも」の意味、この程度の違いですね。意味は通じます。

sawai197
質問者

お礼

結局「娘」でも「鬼」でも意味は変わらないということですね。でも、だとしたら「娘」にはずいぶん失礼なことわざですよね(笑)。日本人の謙譲の美徳といったところでしょうか。ありがとうございました。

  • o24hi
  • ベストアンサー率36% (2961/8168)
回答No.1

 こんばんは。  本来は「娘十八」は誤用みたいですが、「鬼も十八、番茶も出花」は、最上等とはいえない番茶も、点てたばかりの香味のいいうちに飲むと美味なように、娘も年頃になると美しく見えるという譬えで、鬼も十八のかわりに「娘十八、番茶も出花」とも昔からいうそうですから、今ではどちらでも通用するみたいですね。 http://nagasaki.cool.ne.jp/omura-junin/kanyouku.html

参考URL:
http://nagasaki.cool.ne.jp/omura-junin/kanyouku.html
sawai197
質問者

お礼

ありがとうございます。 私の調べたかぎりでも、「娘」は「鬼」の誤用ということだったのですが、茶所出身の母が「『娘』も別にある!」と主張するので、この用語も「鬼」とは別にあったのかと思ってしまったのです。

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