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ユダヤ人虐殺はなぜ行われたか?

ユダヤ人虐殺を発生させた契機及び 、その狙いというのは何でしょうか? 当時の銀行のほとんどがユダヤ系であったと聞きますが、 それが原因になっていたのでしょうか? ナチス首脳部の本当の狙い、及び動機はどこにあったのでしょうか?

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  • kawakawa
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回答No.4

一般的にはアウシュビッツ・ダッハウ・トレブリンカなどのイメージが強いため、ユダヤ人迫害はナチス・ドイツの専売特許のように考えられているようですが、すでに回答が寄せられていますように、ユダヤ人への迫害は、紀元前の昔から続いていることでした。ロシアやフランス、イギリスなどでも、非常に強い迫害が行われてきたのです。シェークスピアでさえ、小説の中でユダヤ人を痛切にやっつけているくらいですからネ。 ユダヤの商法というものがあります。ユダヤ人の一人がある町で商売を始めたとします。すると、ユダヤ人たちが結束して資金援助を行い、完全な赤字となるような価格での商売を可能とします。そして、周囲の店が皆倒産してしまった後は、突然高値で売り出し、暴利を奪う‥これは、非常に有名な方法です。 国を持たなかったユダヤ人たちは、世界を流浪しました。そして、ある地域の貨幣の信用に疑問があると、何の未練もなく、その国の貨幣を別の貨幣や宝石に変えました。 持ち歩ける財産しか手にできないユダヤ人の多くは知識や技術という、置き忘れたり、奪われないようなものを身に付けました。その結果、経済や地域を仕切るユダヤ人が多く出現しました。 これらのことは、その国に、その地域に住んでいる人にとって、非常に不愉快なことです。これが敵をたくさん作る原因ともなったようです。 さて、ナチによる迫害ですが、当初、ゲシュタポ(国家秘密警察)のユダヤ人問題課の課長であったアドルフ・アイヒマンはユダヤ人をイスラエル(シオニストの言う、ユダヤ発祥の地で、現在のイスラエルの場所)に移して、隔離する予定でした。しかし、親衛隊長官であるハインリヒ・ヒムラーが絶滅計画(ホロコースト;民族浄化)を強く訴えたため、アイヒマンの計画は挫折したと言われています。 当時、ベルサイユ条約で骨抜きにされてしまったワイマール共和国(ドイツ)は、パン1斤を買うのに、荷車一杯の札束が必要なほどの恐ろしいインフレに襲われ、憎しみの対象を求めていました。ヒトラーは社会的弱者であると同時に、はじめに述べたような憎まれ役でもあるユダヤ人を民衆の敵とすることによって、ドイツを破滅に導きかねないほど大きく強くなった民衆の怒りのエネルギーを転化しようとしたのですネ。もっとも、文献によっては、ヒトラーがウィーンで美術学校に通っていた当時にユダヤ人に彼女を奪われたのが原因というのもありますが、これはチョット、説得力に欠けるような気がします。 天性の煽動力を持っていたゲッペルスやヒトラーが民衆をそそのかし、ヒムラーが実行を強行したというのが、ナチによるホロコーストです。 以上kawakawaでした

noname#2813
質問者

お礼

基本的な歴史背景から詳しく説明していただきありがとうございました。 ユダヤ人の商才の秘密が良く理解できました。

その他の回答 (3)

  • kyokosam
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回答No.3

街を作ろうとする場合には、 まず何人だったか(忘れました)が開拓し、 その後、ユダヤ人やアジア系の人が商売を起こし 最後に欧米人がそれを横取りする。 という格言が欧米にはあります。 そして世界で頭の良い人種は ユダヤ人が1番、日本人は2番目という説があります。 その説が本当かどうかは別として 事実、ユダヤ人は商才に長けた人種であるといえます。 『ヴェニスの商人』を読まれれば、大体わかりますよね。 平たく言えば、ずるがしこくて機転が利きます。 欧米人は、それをとても恐れていると聞きます。 独裁政治を起こそうとする場合 やはり、1番身近で怖い存在になりえるでしょう。 自分たちのしようとしている事には無理が多すぎるうえ、何を考えているのかわからない頭のいい連中が 景気を左右している。 そんな人たちが、たくさんいられては困るでしょう。 眼の上のタンコブを 邪魔になる前に取っておきたかったのではないでしょうか。

noname#2813
質問者

お礼

ユダヤ人がそれほど恐れられていたというのは勉強になりました。 ありがとうございます。

  • tomotaro
  • ベストアンサー率55% (50/90)
回答No.2

歴史的な経緯を考えてみます。  ユダヤ人差別は古代から現代に至るまで様々な局面で顔を出してくる。これら迫害に対する一般的な認識は以下の通りです。  ユダヤ人に対する差別は、まずユダヤ教の性質から考えなくてはなりません。強い戒律と閉鎖性を特徴とするユダヤ教は、キリスト教世界であったヨーロッパにおいて異端とされていました。しかし、ユダヤ教とキリスト教は不可分な関係にあり、これだけでは説明が付かないので。迫害の大義となるのが、ユダヤ人は「キリスト殺し」を行ったという点でsy。  このような宗教的な理由から、また、故郷を無くした流浪な民であるというバックボーンの薄さからユダヤ人には土地所有が認められませんでした。そこで彼らはその当時いわゆる「賤業」とされていた商業・金融業(特に金貸し)に従事することになります。そして彼らの成功がますます他の人々の憎悪を集めるようになってきましいた。そして彼らへの様々な差別・迫害は、ユダヤ人をしてますます彼らの閉鎖性を強固にする働きを努め、それがまたより強い迫害を産むという悪循環が出来てしまいました。  ユダヤ人がヨーロッパに移り住んでくる紀元前後から始まるユダヤ人迫害はヨーロッパにおけるキリスト教的熱狂が高まった十字軍遠征(1096~)から激化し、中世ドイツ・東欧では「ゲットー」と呼ばれるユダヤ人隔離地区が作られ、ロシアでは「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人迫害・虐殺が公然と行われていました。そして、ナチス支配下のドイツにおいてユダヤ人の大量虐殺が行われた事はこのような歴史的な背景があります。  ユダヤ人迫害の理由としてはこのようにユダヤ今日の特性、ユダヤ人の特質を理由として経済状況の悪化、民衆の不満のはけ口として使われた、という説が定説になっています。つまりユダヤ人は様々な不満のはけ口としてスケープ・ゴートになっていたということです。

参考URL:
http://www.urban.ne.jp/home/hecjpn/
noname#2813
質問者

お礼

ユダヤ人のなかには立派な人がたくさんいたと思いますが、 ユダヤ人に不満のある人はユダヤ人を全てマイナスイメージでとらえるのかも知れませんね。 するとどんなに努力しても蔑まれると言うことになり、 私としてはユダヤ人に同情するしかないです。 ありがとうございました。

  • popesyu
  • ベストアンサー率36% (1782/4883)
回答No.1

「迫害」ではなく「虐殺」の要因と言えばやはり ヒトラーの特殊性 でしょうね。 ユダヤ人への虐待・差別は何もあの時代に始まった 目新しい動きなどではなく、歴史的なものです。 ですからヒトラーがいなくても 戦争という特殊な緊張感から 例えばアメリカにおける日本系移民の差別的な扱い のようにユダヤ人も何らかの特殊な扱いを 受けたであろうことは想像できますが。 それでも工場での流れ作業のような虐殺行為は 起きなかったでしょう。 なぜヒトラーが特にユダヤ人を目の敵にしたのかは 諸説紛々ありますが 彼の画家としての挫折や恵まれなかった経済事情、 プライドの高さなどからくる 妬み恨み八つ当たり的なもんだったと思います。

noname#2813
質問者

お礼

ありがとうございます。 勉強になりました。