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透過写真撮影用・一体型エックス線装置について
- 素人の私に分かる様に「透過写真撮影用・一体型エックス線装置」について解説してください。
- エックス線装置の構造や原理についてよくわからないので、教えてください。
- エックス線装置の低圧ケーブル、管電圧調整器、管電流調整機、フィラメント加熱用変圧器、変圧器の関係について詳しく知りたいです。
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低圧と高圧という区別はあいまいですがあります。例えば電池の電圧は一般的に1.5Vですが、これは低い電圧なので低圧です。逆に高架線などの電線は6600V(?)ぐらいの電圧がかかっています。これは高い電圧なので高圧になります。 家庭のコンセントが100Vなのはこの6600Vから低い電圧に降圧しているからです。電線に高い電圧をかけているのは、低い電圧よりも低い損失で電力を供給できるためです。言い換えると低圧の場合損失が大きいからです(そのためにフィラメント加熱機には降圧変圧器があります。フィラメントが加熱するとき低圧の方が損失が大きい=熱を発生しやすいからです)。 高圧は簡単に放電(火花が散る)などをするため扱いが大変です。それに比べ低圧は細いケーブルで簡単に扱うことができます。 ”制御”系はICなどから構成されているものだと思います。これらは数ボルトの低圧で動作するものです。X線発生器には高圧が必要ですが、高圧の取り扱いが面倒なので発生器側で低い電圧から高い電圧に昇圧した方が楽です。 そのために制御側と発生機側は低圧ケーブルで接続されています。 低圧を高圧にしたりその逆をする場合には変圧器を使います。これは"トランス"からできています。これは端子が2つあり、片方を1次、もう1つを2次と言います。これらは電気的には絶縁されていますが、磁力によって1次に電圧をかけると2次に電圧がでてきます。磁力を起こすために内部は電線がぐるぐる巻かれた電磁石になっています。この巻線比によって1次電圧と2次電圧の関係が決まります。 1次側の巻き数と2次側の巻き数が1:2の関係のときは1次側に100Vをかけると2次には200Vが出力されます。この関係がn1E2=n2E1にあたります。 ...はしょって省略してしまっている問いもありますが、このような感じです。これらはほとんどが一般的な電気の基礎知識があれば分かる内容です。ネットで検索すれば図解で分かりやすく紹介しているところも多くあるかと思います。放射線の勉強は置いておいて一般科学の基礎から学んではどうでしょうか?
お礼
とても詳しいご説有難うございましたTwTとてもよく分かりました。頑張って試験を受けようと思います!