- ベストアンサー
聖書、ヨハネによる福音書
恥ずかしながら、様々な文学に影響を持つ聖書を今更ながら読んでみているところです。 スマホアプリの日本語訳を読み始めたところですが、 ヨハネによる福音書冒頭、「できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。」とありますが、すぐ後に、「やみはこれに勝てなかった」とあります。 これは、「やみ」というのものは、「言」とは別にもともと「あったもの」であり、「できたもの」ではないという解釈で合っているでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下のとおりお答えします。 >「やみ」というのものは、「言」とは別にもともと「あったもの」であり、「できたもの」ではないという解釈で合っているでしょうか。 ⇒そう考えて間違いないと思います。比較参照のために、該当箇所の日本語訳のほか、英語訳・スペイン語訳(とその和訳)を併記します。 日本聖書協会訳 ヨハネによる福音書 第1章: 初めに言があった。言は神とともにあった。この言は初めに神とともにあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。 英語訳: In the beginning was The Word, and the Word was with God, and the Word was God. He was with God in the beginning. Through Him all things were made, and without Him nothing was made that has been made. In Him was life, and that life was the light of all mankind. And the light shines in the darkness, and the darkness did not comprehend it. 直訳:初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。そして言葉は神であった。彼は初め神とともにあった。すべてのものは、彼によってできた。そしてできたもののうち、一つとして彼によらないものはなかった。彼(言葉)に命があった。そしてこの命は人の光であった。光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれを包み込むことはできなかった。 スペイン語訳: Al principio ya existía la Palabra, ya la Palabra estaba junto a Dios, y la Palabra era Dios. El ―la Palabra ― estaba al principio junto a Dios. Todo llegó a ser por medio de él; y sin él nada se hizo de cuanto fue hecho. En él estaba la vida, y esta vida era la luz de los hombres; y esta luz resplandece en las tinieblas, pero las tinieblas no la recibieron. 直訳: 初めにして言葉があった。言葉はつとに神とともにあった。すでにして言葉は神であった。彼 ―言葉― は初め神とともにあった。すべてが、彼によって存在するに至った。そして造られたもののうち、一つとして彼によらないものはなかった。彼の中に命があった。そしてこの命は人々の光であった。光は暗闇の中に輝きだす。そして、暗闇はこれを受け入れなかった。 >「やみはこれに勝てなかった」 に相当する部分の訳が、それぞれ微妙に違いますが、共通するもの、といいますか通底するものがありそうにも見えますね。それは、「光」に対する「暗黒」、「言葉・智慧」に対する「無言・無知」、「善」に対する「悪」というような対立関係です。そして、これを集約すれば、《「神」に対する「悪魔」の関係》を象徴している、と解釈することも可能だと思います。 *なお、英語訳やスペイン語訳を添えたのは、たまたま手元にあったものから採っただけで、他意はありません。しかし、それなのに、上記の共通部分を見たおかげで、「オリジナルのヘブライ語の意図した文意はこうもあったであろう」と推測できたような心持ちになれました。興味あるテーマをありがとうございました。
その他の回答 (1)
- 濡れ猫のミコ(@nurenekonomiko)
- ベストアンサー率20% (191/929)
a) 創世記の冒頭にならった記述でしょう。従って、創世記の解釈が必要になるでしょう。