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「凄まじい」
形容詞の語尾は「い」であり、 多くは「~しい」であるのに、 「凄まじい」は、「~じい」です。 なぜ濁るのでしょうか? こういう例は他にありますか?
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- kine-ore
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複合語としての「連濁」ではなく、派生語としての、活用語の接続の際に起こる変化は「音便」と呼ばれます。 「すさまし」の連用形接続のウ音便は「すさましゅう」だけでなく「すさまじゅう」と濁音化もします。 これにはもともと、舌音のサ行音の「発音運動の衰弱化にともない無声の呼気が有声の呼気にかわったため、サ行音はザ行音にかわった。」(田井信之「日本語の語源」)という子音交替現象と見なせるでしょう。 ①すさましい→すさまじゅう→すさまじい ①‘すさましい→すざましい→すざまじゅう→すざまじい ②なましい→なまじゅう→なまじい ③おなしい→おなじゅう→おなじい ④むつましい→むつまじゅう→むつまじい ⑤ひらしい→ひらじゅう→ひらじい ただし、「は文字(はずかしいの女御言葉)い」や「ひ文字(ひだるいの女御言葉)い」は語源が異なります。
- OK1723TRD
- ベストアンサー率38% (18/47)
>>ということは、元は 「凄ま」+「しい」という二語だったのですか? はい。 すさまじ・い【凄まじい】 〔形口〕すさまじ〔形シク〕(四段活用動詞「すさむ(荒)」の形容詞化。「すさましい」とも) 【日本国語大辞典】 で、四段活用動詞「すさむ(荒)」+接尾語「しい」です。■
お礼
語幹と語尾が元は二語であったということですか。 面白いですね。
- OK1723TRD
- ベストアンサー率38% (18/47)
これは連濁と呼ばれる現象です。 連濁(れんだく)とは、二つの語が結びついて一語になる(複合語)際に、後ろの語(後部要素)の語頭の清音が濁音に変化する、日本語における連音現象をいう。「ときどき」「いけばな」などがその例である。 名詞に由来する助詞にも見られる(「ぐらい」「だけ」「ばかり」)。 概要 複合語において、後部要素の語頭子音が カ行、サ行、タ行、ハ行 である場合(訓令式ローマ字だと、k, s, t, h で始まる場合)、それぞれ次のように変化する。 サ行→ザ行 (/s/ →/z/, /ɕ/→/(d)ʑ/): ひざし(日差し), もりじお(盛塩), まきずし(巻き寿司), さんぜんえん 他 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E6%BF%81 参照。■
お礼
ということは、元は 「凄ま」+「しい」という二語だったのですか?
- chiychiy
- ベストアンサー率60% (18538/30889)
こんにちは 面白いものを見つけました。 >Yeemarさん(早稲田大学)からは、 「見坊豪紀『日本語の用例採集法』に載っていることが分った。見坊氏編の『三省堂国語辞典』には『すさましい』『すさまじい』『すざまじい』の語形が載っている。現代語の『むつまじい』は「むつまし」が濁ったものだが、『むずまじい』にはなっていない。」 という意見をいただきました。『三省堂国語辞典』には載っているのか!しまったあ、と思って改めて見てみると、「すさまじい」の意味の説明の最後に、ちゃんと「すざまじい」と書いてある https://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/0901-1000/0991.html 他にはここある むつまじい ひもじい 等が上げられます。 http://www.yubun-shoin.co.jp/book/book_detail/4-8421-0817-9.html
お礼
むつまじい ひもじい がありましたね。なるほど。 回答をありがとうございます。
お礼
音便のような気がしてきました。 ありがとうございました。