旧陸軍の幼年学校について

質問

旧制中学在学中に受験し合格したらその年度だけ修了して中退したのち入学しましたか？

例えば旧制中学1年次に合格をしたら1年生を修了してから幼年学校へ入学しましたか？

回答No.1

pri_tama

>例えば旧制中学1年次に合格をしたら1年生を修了してから幼年学校へ入学しましたか？

　幼年学校の合格者発表って、2～3月に官報発表で、4月入校です。
　（まったく余裕が無い。）

　しかも、合格者は陸軍教育総監部より召喚命令が発せられ、入校前の各種対応(再度の身体測定など)の為、軍施設への出頭する必要が有ります。
　　⇒ここで瑕疵が有ると、入校できない。

　ですので、合格してしまうと母校のその年度の学科を履修する余裕は無くなります。

　と言いますか、幼年学校や士官学校の試験を終了した者は、試験委員より、試験終了証明書を交付され、試験者はこれを母校あるいは直近の在籍校の校長に提出し、在学証明の発行と合格した場合の便宜を図る義務が発生します。

　現代人の感覚だと中学校を中退して幼年学校へ入校している様に見えますが、当時の認識としては、国家の重責を担える特別に優秀な少年を軍が召喚し、国家の為に教育していると言う体を取ります。

　なので、少年の母校も学籍が無くなる中退ではなく、休学扱いとしている事例が散見されます。

　小説家として有名な西村京太郎氏は母校を中退して東京陸軍幼年学校に入校し、卒業前に終戦で幼年学校が廃止されたため、母校に復帰しています。