会社で使用する土地を複数の個人名義にした場合の問題点は?
土地を購入し身内経営5人(親子、叔父、従兄弟の関係)の会社をそこに新築予定です。
会社に所属する3人の個人名義で土地登記を予定してます。3人の名義は相続の理由で比較的若い「専務」「私」「従兄弟」になりそうです。
本来は会社名義で登記するのがベストと第三者の専門家から忠告されてます。
しかし、社長(私の父)は忠告を無視してます。
その理由は地代収入を会社の経費で落とせる事や、計画道路の予定がある土地なので、将来受け取る土地の補償金が個人名義なら無税ですが、会社名義だと個人に支払う時に所得税が課税されるという等で社長は会社名義に反対しております。
節税のメリットはあるものの、将来後継者に重くのしかかってくる問題点が多くあると、専門家から忠告されてます。
その問題点とは何でしょうか?
文字制限があるので指摘された問題を要約します。
(1)土地の持分を相続する場合に問題が生じる可能性
将来、3人の誰かが亡くなった場合に土地所有者が会社経営に関わりのない人(相続権者)になると会社経営者がその持分を時価で購入する必要がある。また、相続権者全員に相続放棄された場合、相続権者から贈与税が発生する。
(2)土地の持分を所有する人に所得税が発生し、確定申告を行う必要がある。
土地の所有者と会社は借地契約を交わす必要があります。当然借地料も発生します。借地料を無料に設定すると、個人から会社に不当な利益を供与していると税務署に判断され、別の税金が発生する可能性もある。
(3)機動的な会社経営に支障がでる場合があります。
借入金が必要で土地を担保にする場合など、経営者のみの判断で行うことができず、土地所有者の同意が必要となり、機動的な会社経営に支障が生じる場合がある。