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方程式z^5=1の虚数解の異なる性質についての疑問
- z^5=1の虚数解が異なることを示すとは何を意味しているのか疑問です。
- 回答で示された証明によると、虚数解α,α^2,α^3,α^4が全て相異なることが言えます。
- 証明において、α^k=α^l (1≦l<k≦4) と仮定した場合、α^(k-l)=1 (1≦k-l≦3) となりますが、これはαがz^5=1の解であることに矛盾します。
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> α^2,α^3,α^4がz^5=1の解であることを証明したあと、 この段階で、α , α^2 , α^3 , α^4 の4つは方程式「z^5 = 1」の解の集合にすべて含まれていることがわかります。 しかし、この段階で 「方程式 z^5 = 1 の解は 1 , α , α^2 , α^3 , α^4 の5個である」 と結論づけることはできません。 なぜなら、「この5個の中にじつは同じ値のものがあって、その重複を取り除くと、本当は5個あるはずの方程式の解のうち4個以下しか列挙できていない」 という可能性を否定できないからです。 そのため、この5個の値がすべて異なることを確認して 「五次方程式の解は5個であり、この5個の値はすべて異なるので、この5個の解ですべての解を過不足なくカバーできている」 と結論づけています。 これが証明における「異なるので」の意味です。 5個の解のうち、すぐに実数解とわかる z = 1 を除いた4個(α , α^2 , α^3 , α^4)がすべて異なる数であることを示すために 「どの2個の差をとっても0に等しくならない」 ことを計算で確認しています。 たとえば、もし α^2 と α^4 が等しい値であったと仮定すると α^4 ÷ α^2 = 1 α^2 = 1 …① という等式が成立することになりますが、αは「5乗してはじめて1と等しくなる数」と分かっているため、①は誤った式です。よってα^2 ≠ α^4 といえます。 同様の計算により、α , α^2 , α^3 , α^4 はすべて異なる数であると示せます。 これが「相異なる数である」という説明の具体的な中身です。
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- notnot
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> これは、αがz^5=1の解であることに矛盾する。 は、正確には、「αがz^5=1の虚数解であることに矛盾する。」でしょう。 α^(k-l)=1 (1≦k-l≦3) は、言い換えると α = 1 または α^2 = 1 または a^3 = 1ということですね。 α = 1 または α^2 = 1 なら、α は 1か-1なので上記に矛盾します。 α^3 = 1 なら、α^2 を掛けて α^5 = α^2 で左辺は1なので α ^ 2 = 1でこれも上記に矛盾します。 したがって、α^k=α^l (1≦l<k≦4) になるような l と k は存在しないことになり、α^2,α^3,α^4 は相異なります。