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「滅茶滅茶」と「滅茶苦茶」との違い
あるご質問の回答に、まったく無意識のうちに、「滅茶苦茶」という用語を使ってしまいました。 あとから、ふと、表題のことが気になりました。2点教えてください。 1 「意味」に「違い」はありますか???あるとすれば、「どんな違い」ですか??? 2 1にはかかわらず、「滅茶滅茶」と「滅茶苦茶」には、「使われ方」に違いはありますか???例えば、「地方によって偏りがある」とか。
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仏教の論理学と呼ばれる「因明論」では、論理上許されない法を「無体(むたい)」と呼びました。 無体(むたい mutai) ↓・・・語尾「い i」の省略 無体・無多(むた muta) ↓・・・語尾「た」の拗音化(Yを付加) 無茶(むちゃ mutya) ↓・・・語頭「む」の母音交替(むmu→めme) 滅茶(めちゃ metya) これらの形容動詞の語幹を重言して副詞化させたものが時代と共に口語形として多様化しています。 「無理無体」「無体極体(こくたい)」 「無多無多」「無多苦多」 「無茶無茶」「無茶苦茶(むちゃくちゃ→むさくさ)」 「滅茶滅茶」「滅茶苦茶」「滅っ茶苦っ茶」 「滅っ多滅多」「滅っ多矢鱈(やたら)」 「弥無茶(いやむちゃ)→やんちゃ」
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- getiton69
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あと「無茶苦茶」もありますよね。 私は語学の研究者ではないので、あくまでも生活者としての実感による推測ですが、おそらくどれも擬音擬態語であって漢字は当て字だろうと思います。感じとしてはなにかをぶちまけてしまったときや建物が壊れてしまったときなどのカオス状態を表す語で、古代からある大和言葉なんじゃないでしょうか。わが国に漢字が渡来して以降に当て字が付いたような印象です。 また、人はやはりなにかを強調したい時、それもユーモアを交えて激しく強調したいときというのは誰しもあるわけで、そういう時にこの後が援用されたんじゃないですか。 意味というか語感としてはどれも同じですよね。ただ私の推測では、広く使われていたのは「滅茶苦茶」と「無茶苦茶」、それと今漢字変換したら候補に「目茶苦茶」というのも出ました。表記としてはこれらが使われていて、「めちゃめちゃ」「めっちゃ」は関西あたりの、もっぱら話し言葉として使われていた表現ではないかと想像します。 改めてお断りしますがこれにはなんの根拠もありません。専門の人の意見を私も聞きたいですね。
お礼
ありがとうございました。 あと「無茶苦茶」もありますよね。……そうですね。気付きませんでした。 カオス状態を表す語で、古代からある大和言葉なんじゃないでしょうか。わが国に漢字が渡来して以降に当て字が付いたような印象です。……当て字のような印象は受けます。ただ、「めっちゃ」のように変形してくると、何の字を当てていいのかさえもわからなくなっているんじゃないかという気もします。笑 また、人はやはりなにかを強調したい時、……なるほど。私たちは、うまく表現できないときに、ついつい、「すごい」とか、現代風に言うと、「すごー」とか乱用しますが、よくよく考えてみると、「なんのこっちゃ」と、現代人のボキャブラリィーの貧弱さ(私も含めてですが。)に驚いてしまいます。 「めちゃめちゃ」「めっちゃ」は関西あたりの、もっぱら話し言葉として使われていた表現ではないかと想像します。……なんとなく分かります。ただ、「めっちゃ」というのは、なんでも省略してしまうお笑い系のマスコミ造語をルーツに持つような気もします。
何となく、ですが... 「滅茶苦茶」は、ひどい?と言う気持ち(マイナスのイメージ)。 「滅茶滅茶」は、とても?と言う気持ち(プラスもマイナスも両方のイメージ) を表している気が...します。 それにしても... 質問者さんのおかげで、 「めちゃくちゃ」や...「めちゃめちゃ」って、 それぞれに、当てはまる漢字がある...と言うことを、初めて知ることができました。
お礼
ありがとうございました。 何となく、ですが...「滅茶苦茶」は、ひどい?と言う気持ち(マイナスのイメージ)。……なんとなくですが、「このお菓子、滅茶苦茶、おいしい。」と肯定的に使われることもあるような気がします。 滅茶滅茶難しいですね。
お礼
ありがとうございました。 ルーツがよくわかりました。時代とともに、言語が多様に変化するのは当たり前のことではあるにしても、そのルーツさえもが全く分からなくなってしまうのも、やむを得ない、仕方のないことなのか。