#3です。
補足に対してお答えしておきます。
>「本能」という意味が、曖昧な表現方法として、用いられていると解釈してよろしいでしょうか?
曖昧というか,文脈によって異なる意味で用いられているということです。
「無意識」と「本能」」が対になって出てくれば,
多少知識のある人はそれが精神分析的な意味あいで用いられていると思うでしょう。
一方,精神分析とは一線を画する心理学一般の世界では
「本能行動」という記述概念を用いることはあっても,
「無意識」とか「本能」とかいった概念を持ち出して何かを説明したりはしないということです。
もっとも最近は
『言語を生みだす本能(The Language Instinct)』の著者スティーヴン・ピンカーのように
時代がかった言葉と認めつつ確信犯的に「本能」を持ち出す人もいますが。
>また、「本能」を突き詰めると、「反射」という言葉に出会ったのですが、心理学では扱う分野でしょうか?
心理学の中の学習理論では
「本能行動」や「反射」のように特定の刺激に誘発される定型的反応を「レスポンデント行動」と呼び,
それが経験を通して他の刺激と結びつく過程を「レスポンデント条件づけ」
(別名古典的条件づけ;条件反射がその典型)として研究しています。
しかしながら,「反射」自体のミクロな研究ということなら生理学の分野でしょう。
>上記内容を「詳しく」学びたいのですが、どうすれば?一番良いでしょうか?
上記というのが何を指すのかよくわからないのですが。
行動や欲求の生得的側面と習得的側面について知りたいということなら,
最近翻訳の出たこんな本はいかがでしょう?
スティーブン・ピンカー (著), 山下篤子 (訳)
『人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か』(上)(中)(下) NHKブックス
これではもの足りないとおっしゃるなら,こんな本もあります。
「詳しく」という御要望は十二分に満たされると思いますが,何しろ大判で960ページですので・・・(息
イレネウス アイブル=アイベスフェルト (著), 桃木暁子, 日高敏隆 (訳)
『ヒューマン・エソロジー―人間行動の生物学』 ミネルヴァ書房
本能の分類とか欲求の分類とかいうことなら,
現在では廃れてしまった研究ですので心理学史の本を読んでいただくしかありません。
精神分析的な無意識とか本能のことなら,
まずはフロイトの『精神分析入門』を読んでから『本能(欲動)とその運命』でも読んでみてください。
補足
「本能」という意味が、曖昧な表現方法として、用いられていると解釈してよろしいでしょうか? また、「本能」を突き詰めると、「反射」という言葉に出会ったのですが、心理学では扱う分野でしょうか? 当サイト内、生物「欲求について」 http://virus.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=994914 #9 selferさんの引用、ご指摘にあるように、「欲求」についての分類として、「生理的反射」によるものと、「獲得形質(価値観など)と関連した」ものがある様です。 上記内容を「詳しく」学びたいのですが、どうすれば?一番良いでしょうか?(当方、法学士)