あのね!いい情報があるよ。
20年位昔はね、そういう本は、難しい本だと考えられました。
その頃、岩波書店とかの難しい本を図書館で読んでも、チンプンカンプンだったんです。それが普通でした。今でもそう考えられています。
しかし実は違うのです。例えば、光文社の古典新訳などは、古代ギリシャの、例えばプラントなどの著書が、とても分かりやすく読めるんです。これはここ10年の話で、まだあんまり知られていない。
つまりね、翻訳によって日本の哲学の進歩が出てきたの。今頃になって。同じように、ニーチェとか、ドイツ哲学もそうなんです。
で、私のおススメは「ルドルフ・シュタイナー」です。
この人はそもそもの話、霊的なモノが見えるの。その人が哲学と工学に進んだわけ。そしたら今までの西洋哲学というものが、霊的な関連からどう説明されるのか、という道に進んでしまった。だから彼の哲学を下絵にして、趣味で哲学をすると、貴方は哲学者よりも哲学の成果を受け入れる事ができると思います。
シュタイナーを読んでいると、幸福論のアランとか、フランスのベルクソン、そして今の世界情勢や世界大戦の頃を、よく知ることができます。そして哲学は世界で一番役に立つモノで、世間では役に立たないと言われていますが、そもそも思考が基本になければ何も芯がない。尾崎豊が問うのも生きる意味です。
だから世間で言われるような事は反対で、昔はあんまり役に立たなかったけど、今は新訳とそれに基づく理解がされてきていますから、日本の哲学レベルが何段階か上がっているんです。とても良い時代であり、YouTubeなども併用してみて下さい。
私は最近そのせいで「プラトンなんてこんな物か」とタカを括った経験がありますが、実際の所、シュタイナーのようなレベルで解釈する場合、やはり哲学というものは見方によるんです。解説が間違っていると、「我ゆえに我あり」なんていうのは永遠に理解できないのです。永遠に理解できないとは、科学ではありえないんです。絶対に消化できなければならないのが、科学的な立場です。つまり解説こそ重要になってきます。ヤコブ・ベーメの本とかも読みましたが、今でも分かるような本です。まずは解説者が優れているものから、読んで行くと良いです。
私はニーチェの場合は、ツァラトゥストラしか、おススメしません。私の永遠のバイブルです。それ以外は無視。
私は哲学は科学的でなければならないと思っています。だから教科書やモノの本に書いてある事は、全部デタラメで、まるでマスコミが哲学を解説しているようなモノです。分かりやすい翻訳がまずは鍵となり、優れた解説者や哲学者を探すこと、そして次にそれを味わうことだと思います。味が分かると、それは役に立ちます。
ちなみに哲学は頭の良しあしではないと思います。そしてそれぞれの翻訳や哲学者で読みやすいとか読みにくいと感じると思います。最終的にはフィーリングですし、センスの問題です。幾ら仕事ができるとか、頭が切れる人でも、哲学ができるとは全く思えませんね。