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相撲をする人はなぜ「力士」か
相撲をする人を「相撲選手」ではなく「力士」と呼ぶのはなぜですか。
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- fujic-1990
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もともとは仏教のお経にある「金剛力士」に始まるようですが、そのほかにも勇士、壮士、健児(ちからびと)などの呼び名もあり、一定しなかったようです。 変遷があって、江戸時代初期には「相撲の取手」、略して「相撲取」と読んだが、江戸時代中頃、相撲取が大名に抱えられて「士分」となったことから、「力士」とモ呼ばれるようになった、とのことです(ブリタニカ国際大百科事典)。 ちなみに、日本の相撲は「神事」です。古くは地霊を鎮めるために天皇の前で四股を踏んだのが始まりで、そのプライドから、(江戸時代から?維新以後?)横綱に紙垂を垂らした注連縄を身にまとわせ「神様扱い」したほどなので、今後も平凡な「選手」と呼ぶことはナイと思います。 但し、少年少女相撲大会~学生相撲大会レベルでは、アナウンサーが「佐藤選手の圧勝でした」みたいに「選手」と言っていたような気もします。
相撲はもともと神前で行われ、日本固有の宗教である神道にもとづき神に奉納される神事である。力士とは四股名を持ち、神託によって神の依り代になり特別な力(神通力)を備え、神からの御利益のある特別な者である。 具体的には四股を踏む「しこ」とは醜女(しこめ)の「しこ」をあらわし、穢れ、邪気を祓う行為。それによりその土地に五穀豊穣や無病息災をもたらすと言われている。また、力士に赤子を抱いてもらうと、その子は健やかに育つと言われている。手形などは縁起物として珍重される。力士の中で最高位の者を横綱と呼び、全ての力士の象徴として神の依り代の証である「注連縄(しめなわ)を張る」のは御神木や夫婦岩などと同じである。 力士のほかに関取、お相撲さん、相撲とりなどと言います。 また、選手とは競技会・試合などに、選抜されて参加する人をいい、主にアマチュアに対して用います。大会名も「学生相撲選手権大会」などと言い、大会では選手として呼ばれます。