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重合の暴走反応を起こす危険物
危険物の試験で、重合の暴走を起こす危険物の問題がありました。選択肢にアクリル酸があったので、それを選んだのですが、他に、重合の暴走を起こす危険物て、あるでしょうか? ちなみに、酸化プロピレンだけは把握しております。よろしくお願いいたします。
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付加重合は、基本大きな発熱反応です。 C=C C=C C=C ・・→ C-C-C-C-C-C- 二重結合が新しく隣との結合に変化して 原料では二重結合の他 各C に 2個ずつ計4個 の結合がありますが、4個とも H がエチレン、 大抵は、 H が3個に、残りに特徴あるものです。 H 以外の原子が2個以上つくとは大きくかさばり 重合しにくく邪魔になる場合が多いのです。 H 4個のポリエチレンは、隙間だらけで柔らかく、 ある程度の大きさで結晶性を良くしたりします。 酸化エチレン、酸化プロピレンは、二重結合は ありませんが、C,C,O が三角形に結合していて 結合角が狭く、開環重合で、二重結合の開放と 同等の発熱があり、付加重合に含まれます。 縮合重合(ポリアミド、ポリエステル等)は、 基本的に結合の組み換えで、付加重合ほど発熱は 大きくありません。原料に反応性を高くしたもの を使ったり、様々ですが。 付加重合の重合熱で並べる(大→小)と (1)酸化プロピレン(プロピレンオキシド) (2)酸化エチレン* (エチレンオキシド) (3)プロピレン* (4)エチレン* (5)酢酸ビニル (6)アクリル酸メチル (7)塩化ビニル* (8)スチレン (9)アクリル酸 (10)メタクリル酸メチル * は、原料が気体で分子が密でないので、 熱が集中しにくいかもしれません。 (10)でも暴走しないかというとそうでもないです。 (5)は、覚えいおいた方がいいかもしれません。 (6)(9)(10)は、アクリル系ですが、似た構造の メチルビニルケトン、アクロレインも重合熱が 大きいはずです。工業的には少し知られていな いかも。アクリロニトリルもアクリル系です。 いくつか覚えていればいいわけではなく、かなり あります。
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スチレン、もそうですよね。 アクロン酸って、違いましたっけ? テフロン原料のTFE。 あやふやな回答、失礼しました。
お礼
スチレンですか。確か、スチレンも出てましたね…ありがとうございました。参考になりました。
お礼
構造からの説明ありがとうございます。なるほど。こうして見ると、危険物取扱者という範疇では、やはり、酸化プロピレンとアクリル酸の二択というところですね(酢酸ビニルは、ほとんど出題されていないと思います)。大変、参考になりました。ありがとうございました。