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「たり」(完了)と(存続)の見分け方
古典の「たり」には、 ・「した」(完了) ・「している」(存続) の2つの意味がありますが、 見分け方はありますか? 文脈から判断するのですか? また、竹取物語の冒頭の あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。 の2つの「たり」はそれぞれ、どちらですか? お願いします。
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>古典の「たり」には、 ・「した」(完了) ・「している」(存続) の2つの意味がありますが、 見分け方はありますか? 文脈から判断するのですか? ⇒特別な見分け方はなく、おっしゃるように「文脈から判断する」しかなさそうですね。 >また、竹取物語の冒頭の あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。 の2つの「たり」はそれぞれ、どちらですか? ⇒私は、どちらも「~した」(完了)を表していると思います。理由は次のとおりです。 (1)「している」(存続)を表すのは、《(動詞連用形に付いて)ある動作・作用がなされて、その結果が《今も》あることを示す》そうですが、上の例は前後のつながりから、「今も光っている」とか「今、美しく/可愛くしている」というような意味では、全くあり得ないと思います。 (2)竹取物語は平安中期の作ですが、この頃から末期にかけて、《(「たり」が)動詞に付いた場合は単にその事態があったことを表すだけになった》とのことです(上掲書)。 (3)「いとうつくしうてゐたり」が存続を表していると感じられるとしたら、それは「たり」でなく「ゐ」(=居る)の意味に引きずられた結果ではないかと考えられます。 *参考文献:『広辞苑』(岩波)、『明解古語辞典』(三省堂)。
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> 見分け方はありますか? > 文脈から判断するのですか? 文脈から判断してください。たいていは存続だと思ってよい。それで文章の意味がおかしくなるようなら完了と思えばよい。 > 2つの「たり」はそれぞれ、どちらですか? どちらも存続と考えても意味は通じるので,存続。
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ありがとうございます。
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詳しく説明していただきありがとうございます。 参考にさせていただきます。