内容としては、
主人から暇を出された(つまりクビになった)下人が、
わざわざ気味が悪く誰も近づかないような羅生門で、
雨宿りをしているけれど、実際どこへも行きようなく途方にくれて、
飢え死にするよりはマシと泥棒になろうとしたけど勇気が出ない。
門の上に上ってみると、
腐ったニオイの中死体から髪の毛を抜いているババアがいた。
ババアをおどすと、生活のためにカツラを作って売ろうという。
仕方なくすることだから、死体から毛を抜くことも許されるだろう。
聞いているうちに下人には勇気が湧いてきて、
「俺がお前から着物を奪ってもいいよな、
お前が言ってる「仕方のないこと」だろ」と言って、
ババアをけっぽって下に降りて行った。
しばらくしてけっぽられたババアが気が付くと、あとに残るは夜の闇ばかり。
こんな感じですね。
さあ感想文を作っていきましょう。
最初に警告しておきますが、全文コピペはダメですよ。
インターネットから盗んできた文書はすぐわかってしまいますから。
(1)自分の身になって考える
私がこの羅生門の下人の立場だったらどうしただろうか。まず気味の悪い羅生門にはわざわざ近づく勇気もないだろう。死体が捨ててあるのはとうに市内で評判になっていそうだからだ。かといって、クビになった後何もせずに飢え死にするのは嫌だ。私は1日病院の検査のため朝ごはんを我慢したことがあるが、それだけでも辛かった。私は結局、このような理由から「仕方なく」下人と同じく泥棒になることを選ぶのではないかと思った。(199字)
この場合、例えば自分が羅生門の主人公の下人として転生したら(生まれ変わったら)としても面白そうです。死体が臭いから無理、とか、雨にぬれたら寒そうとか、季節が書かれてなさそうだったけど冬だったらヤダな、とか自分が思ったことを書いてみるのはどうでしょう。案外200字なんてすぐかもしれませんよ。
(2)文章の表現に着目する
羅生門を読んで。僕は文章の中でとつぜん出てくるsentimentalismeが気になった。辞書で調べてみると、感情主義、感傷癖という言葉だそうです。僕なりに本文に言葉を当てはめてみると、気持ちという言葉がしっくりきそうです。ただ、芥川龍之介はなぜここでクソ難しい英単語を使ったのでしょうか。僕が思うには、昔の作家の中でも、自分はあの英語を分かってるという、頭のいいアピールをしたかったんだと思います。嫌な奴ですね。(193字)
ここではsentimentalismeを取り上げましたが、他の分からなそうな言葉でも良いと思います。丹塗り、市女傘、烏帽子といった言葉を辞書で調べた結果を書くとか、山吹、檜皮色と色の表現に着目して、「こんな色だったのか、もっと明るい色だと思った、でも昔の服に色をつけるのは難しそうだな」と書くだけでも字数がかせげます。
(3)人物の行動に着目する
羅生門を読んで。下人は雨宿りをしている間も、老婆の話を聞いているときもずっとニキビを気にしていた。私はクラスの男子が顔や鼻を触っているのを見ると、思わずフケツだなって思ってしまう。だけどどうだろうか。この時代には、私がいつも使っているニキビ用の洗顔フォームや、清潔な水さえ使うことができない。とすると、大きく汚いニキビを触るという行動はこの時代では当たり前の行動なのかもしれないと思った。(194字)
僕はゲームが好きで、最近のゲームだと、まるで自分がそのキャラクターになったかのように画面が見える。僕は特にホラーゲームが苦手だ。そこからすると、一歩ずつハシゴを踏みしめて上っていった先に大量の死体があって、死体のニオイもして、それだけでも大変なのに、そこに妖怪のようなババアがいるかと思うと、心臓が止まりそうになるほど驚くんじゃないかと思う。もう一目散に逃げて泥棒になる勇気すらわかないんじゃないかと思った。(204字)
ほかにも、老婆が死体から髪の毛を抜くという行為や、
下人が老婆に太刀を突き付けた行為
下人が老婆を蹴倒した行為など、
着目できる点は多そうですね。
お役に立ちましたら何よりです。