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毛様体が弛緩するとチン小帯が緊張するのはなぜ?
毛様体の輪が広がると,チン小帯を引っ張るのは理解できます。でも,なぜ毛様体が弛緩すると毛様体の輪が広がるのか理解できません。毛様体が弛緩しただけではチン小帯を引く張力は生じないと思います。
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- sonorin
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眼圧の作用をあまりにも気になされているようなので、散瞳と縮瞳の状態と眼圧の関係について説明しました。光量の調節の説明のために例に挙げたのではありません! 先にも述べたように、副交感神経が作用することで、調節・縮瞳・輻輳(これは述べていませんが、眼が内に寄ることです)が1セットで起こります。これと拮抗し、交感神経が作用すると、調節緩解・散瞳が起こります。 調節だけが単独で起こる訳ではなく、それに付随した現象が起こり、総合的な結果(眼圧や屈折状態の変化)が生まれます。一般的に、眼科領域で「調節」というと、毛様体筋の緊張(屈折状態の調節)を指します。 頭が固くなりすぎていませんか? もっと基礎に立ち戻って、柔軟に考えてください。 もうこれ以上の回答は致しません。
- sonorin
- ベストアンサー率52% (351/671)
チン小帯には「張力」は存在しないと考えてください。いわゆる「ヒモ」のようなものです。これが常にピンと張っているのは、毛様体緊張時には毛様体によって外側に引っ張られ、弛緩時には水晶体によって内側に引っ張られているのです。 では、なぜ水晶体と毛様体筋が直にくっついていないのか?これは当然、「房水循環」の道を作るためです。チン小帯が水晶体を囲んで毛様体と繋がっていることで、水晶体を中心に保つ役割を果たしているのです。 >毛様体を広げるには力は必要ないんでしょうか。 …う~ん。やはりご理解頂けていないのでしょうか?もう一度#4を読み返してみてください。 毛様体は自己の緊張状態が弛緩することによって長さが増し、毛様体筋は輪のようになっているわけですから円周が長くなり、広がるのです。外力は関係ありません!!また、ゴムと毛様体筋の「緊張」と「収縮」の状態は全く逆とお考えください!ゴムは弛緩状態では円周が短く、外力が加わって伸ばされることで円周が長く(つまりは長さが増加)なります。毛様体筋をはじめ、筋肉というものは、緊張が起こって収縮するとその長さは短くなります。ですので弛緩状態では長さが長いのです。これは解剖学の筋肉について書かれているページ(アクチンとミオシンが図示されているページ)をご覧ください。 前回も述べていますが、毛様体は強膜にくっついていますので、毛様体筋が弛緩して長さが増すと、毛様体は自己の作用で外側に広がります。眼圧が上昇するのはこの毛様体の動きによるものではなく、同時に散瞳作用が働くことで隅角を狭めることによります。 もし、以前のお考え通り、眼圧が能動的に毛様体筋を動かしているのだとしたら…、毛様体の調節はかなり時間が掛かり不安定なものになりますよね?房水の産出量を能動的に増やすのですか?散瞳が調節作用より先に起こるのですか?しかし瞳孔の動きと調節は同時に起こります。理論的におかしいです。 もっともっと頭を柔軟にしてみてください。 かなり深く考え過ぎな気がします。
お礼
いつも丁寧な解説をいただき大変ありがとうございます。張力という語が誤解を招いたようです。チン小帯は単なるひもですから自ら張力を生じたりしませんよね。毛様体によって引かれて緊張するという意味で用いました。今までの回答から判断して,正常な範囲で常に生じている眼圧は,毛様体が弛緩した時に間接的にチン小帯を引く力にはなり得ないということですね。ところで,散瞳と縮瞳は,目に入る光量の調節のことですか。それなら,私の質問とは直接には関係しません。
- sonorin
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どうしてそこまで眼圧に執着されるのかが理解できません。 また、強膜は毛様体筋を「引っ張る」わけではありません。眼内の空隙は房水と硝子体で埋められていますので、眼圧は陰圧になることは決してありません。(眼圧が低下するのは房水量によります)房水が完全に枯渇するようなことは今まで報告にはありません。(房水が枯渇すると、角膜や水晶体は栄養を受けないため、確実に障害を受けます)ですので、眼圧が異常に低くても、眼球の形態自体はご想像よりも保たれています。ただ、外圧に対する抵抗が弱いため、極端な言い方をすれば、「凹みやすい」のです。 毛様体収縮、弛緩による眼圧への影響は、隅角の問題がかなりの部分を占めていると考えてください。強膜は袋のようなもので、毛様体筋は袋の口に「縫いつけられている」パンツのゴムのようなものと考えてください。 もし毛様体筋を強制的に弛緩させるような眼圧状態になっているとしたら、急性閉塞隅角緑内障のアタック状態です(実際にこの時には散瞳していますが)。この時の眼圧はかなり高くなっています。 あまり一部分に固執していると、全体的な理解を誤ってしまうと思いますが、頭の中をリセットして、解剖学と生理学の本を読んでみてはいかがでしょうか?
お礼
ありがとうございました。眼圧には特にこだわっていないつもりです。輪ゴムを広げるには力が必要なんですが,毛様体を広げるには力は必要ないんでしょうか。残念ながら,今まで読んだ解剖学の本では解決できませんでした。弛緩するから広がるのには違いないのですが,それだけではチン小帯に張力は生じません。やっぱりこだわりすぎ?
- sonorin
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毛様体筋は結合織(支持組織;膠原線維)により覆われ、強膜に付着しています。ですので、毛様体筋弛緩時には、よれよれになって垂れ下がるようなことはなく、強膜側に引っ張られ、毛様体の輪が広がります。従って、眼圧の作用はあまり関係ありません。 また、眼圧の上昇は縮瞳時よりも散瞳時に上昇します。これは散瞳により隅角(眼圧を保つ房水の出口)が狭くなることによります。ですので、狭隅角眼および閉塞隅角緑内障の方の治療に縮瞳剤が使用されることがあります。 縮瞳は副交感神経が作用した時に起こり、同時に調節すなわち毛様体筋の緊張が起こります。(少し暗い部屋で寄り目をしている人を見てみてください。寄り目をしているとき、調節が働くと共に縮瞳しているのが分かります)従って、毛様体筋の緊張時には眼圧はどちらかというと低下しています。 毛様体筋のみに注意を向けず、他の部位の解剖学的位置と生理学を考えてみればご理解頂けると思います。
お礼
詳しい説明をありがとうございました。少し難しく感じました。強膜が毛様体を引っ張るのに眼圧は関係ないのですか。眼圧がないと強膜は張りを失って引っ張ることができなくなるような気がするのですが。それから,毛様体が弛緩した瞬間は眼圧が低下し,毛様体の後退がおこってから隅角が狭くなり,そして眼圧が上昇するわけではないのですか。後からおこる眼圧の上昇により毛様体の弛緩状態(水晶体が薄くなった状態)が維持されやすくなるのではないかという気がします。新たに疑問が生じました。
- sonorin
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筋肉は、緊張すると「収縮」を起こすわけですから、その長さは短くなります。 ですので、輪ゴムに例えるなら、毛様体筋が弛緩した状態は、輪ゴムを目一杯伸ばした状態で、毛様体筋が収縮した状態は輪ゴムが自己の弾性で収縮した状態(つまりは外力が働かない状態)と同じです。 混乱されている原因は、輪ゴムの弛緩状態が元の外力の働いていない状態で、収縮(緊張している)状態がゴムを伸ばした状態ではないか?と考えておられるからではないでしょうか? 要は「長さ」の変化です。「収縮」=長さが短くなる、「弛緩」=長さが長くなる。従って、輪に置き換えた場合、円周の長さが長くなっていて、半径が大きくなっている状態が「弛緩」状態、円周の長さが短くなり、半径が小さくなっている状態が「収縮」状態です。 ですので、毛様体筋が収縮すると、極端な言い方をすれば中心に向かって膨隆し、チン小帯が緩んで、水晶体の自己の弾性により水晶体の厚みが増して屈折力が増加します。逆に毛様体が弛緩すると、毛様体はその長さを増すために外側に向かって広がり、チン小帯は外側に向かって引っ張られ、水晶体はこれにつられて外側に向かって牽引され、厚みを減じるために屈折力が減少します。 従って、調節弛緩状態では、後者の現象が生じます。
お礼
ご指摘のように理解していたつもりです。わからなかったのは,毛様体が弛緩した時にどのような力が働いて輪が拡張するのかということでした。みなさんの回答を参考にして考えたところ,次のような考えにいたりました。眼球は,常に眼圧によって内側から押し広げられようとしている。そのため,毛様体は,弛緩して張力が低下すると,眼圧によって拡張させられる。その時,眼圧は一時的に低下する。毛様体が収縮した時には,毛様体の張力の反作用として眼圧は一時的に上昇する。このような考えでよいでしょうか。
瞳孔調節は瞳孔括約筋と瞳孔散大筋がありますし,遠近調節も放射状線維と環状線維をともに持ちます。無いかのような誤解を与える表現であったことをお詫びして訂正します。 遠近調節は,放射状線維と環状線維がともに収縮・弛緩することで起こります。弛緩の場合のご質問ですが,医学は全くの素人ですが,眼圧が上昇することで起こるのではなかったでしょうか。 近くをみようとして,放射状線維と環状線維がともに収縮すると一時的に眼圧が上がりその後下がるそうです。この眼圧の低下はレンズを厚くすることに一役買っているようです。 遠くは,両筋が弛緩することで起こります。その際に眼圧が上昇するのではなかったでしょうか。それがゆるんだパンツのゴムに張りを持たせ,また,直接レンズを薄くすことに一役買っているのではと思いますが・・・。ですから前回は風船にたとえました。 医学は全くの素人です,生理学を教わったのは何十年も前です。ですから責任は持てません。後はご自分で確認してください。
「なぜ毛様体が弛緩すると毛様体の輪が広がるのか理解できません。」ということですが,光彩の環状筋が弛緩して瞳孔が広がる原理と同じなのではないでしょうか。 ご質問の意味は,筋は収縮時のみ張力を発揮しますので骨格筋等は伸筋・屈筋といった反対の作用筋を持ちます。眼の筋は,なぜ環状筋のみで作用できるのかということと思います。 眼球は,風船のようなものです。それをゴム輪で閉めていたものをゴムが伸びても「ゆるんだパンツのゴムのようにだらしない状態」にはならないのではないでしょうか。球体に付く特別な筋の仕組みと思います。 参考になりましたなら。
お礼
ありがとうごさいました。つまり,眼圧が毛様体を拡張する力になるということですね。だから,毛様体の弛緩により,チン小帯が緊張し水晶体が引かれて薄くなる。
- ryuryu
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レンズ(水晶体)の力で、だと思うのですが・・・。 厚みのある状態の水晶体をチン小体を介して毛様体でひっぱっていて 毛様体が弛緩することでその外力がなくなって、水晶体が戻るときにチン小体がひぱられている。 ・・・うろ覚えですが、こんなかんじだったかと。
お礼
ありがとうございました。ところで,毛様体が弛緩するとチン小帯が緊張して,チン小帯が水晶体を引っ張り水晶体が薄くなるのだと思います。私が知りたいのは,毛様体が弛緩したとき,毛様体がゆるんだパンツのゴムのようにだらしない状態になってしまわないのはなぜかということです。
お礼
大変ありがとうございました。