神武東征は史実でない?
津田左右吉氏は、神武東征は史実ではない、とし
その根拠として次のような点をあげておられます。
(1)日向は熊襲と呼ばれる逆賊の占拠地であり、皇室の発祥地ではありえない。
(2)天皇は日神の子孫であるとされているために、その故郷は日の出づる方に向う国、日向でなくてはならないと考えられた。
(3)神代史の最初の構想では、ホノニニギの尊がヒムカに降り、ホホデミの命がヤマトに遷った、という形であったのを、ホホデミの命の東征の物語を分離して、新しく神武天皇の東征の説話を作り、ヒムカ三代の物語を中間に置くことによって、神代と人代との限界を和らげた。
(4)仲哀天皇以前の記紀の記事には、天皇の系譜をふくめて、客観的な史実の記録から出たと認められるものがない。
質問
a.現在でも津田氏の説が有力視されているのでしょうか。
b.みなさんは津田氏の説をどう思われますか。
※根拠のない回答は御遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。
お礼
ありがとうございます。 天皇の名前だったのですね。