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なぜアクビをするときに口を手で塞ぐ文化風習が日本に
なぜアクビをするときに口を手で塞ぐ文化風習が日本に出来たのですか? いつの時代の誰が礼儀作法として教えたのでしょう? なぜあくびをするときに口を隠さないとマナーが悪いと言われる?
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時代はハッキリとはしませんが15~16世紀頃には中世ヨーロッパでは「欠伸をすると魂が口から抜け出し、代わりに邪悪な悪霊が入り込む」という迷信が根強く信じられていたみたいで、欧米の人が欠伸を口で隠すのはこれが由来のマナーだと思われます。 日本ではこれもハッキリとしないのですが…少なくとも平安時代の頃は欠伸よりも「くしゃみ」の方が良くない事と考えていた様で、前述の欧米の「欠伸は魂が抜け出る」と同じく、くしゃみをするとその反動で霊魂が体から抜け出してしまうので縁起が悪いと考えていたみたいです。 恐らくこの「くしゃみをした時には口を塞ぐ」という習慣が派生して、似た様な口を大きく開く生理現象である「あくび(欠伸)」に対しても行われる様になったのではないかと推察します。 P.S. この「くしゃみ」ですが、ちょっと古文などに通じている人でしたら昔は「くさめ」と言っていたモノが訛って現代語で「くしゃみ」になった~という事は割りと知られたトリビアだと思うのですが。実はこの語源とも言える「くさめ」は実はくしゃみ自体の事を指し示した言葉では無く、くしゃみをした際に魔除けに唱える呪文の言葉の事でした。 漢字で書くと「嚏」となり。本来の生理現象の動作としてのくしゃみは「鼻ひり」と言っていました。「ひり」とは「放り出す」の事で、つまりは「鼻から出るオナラ」という意味ですね(笑)。で、前述の様にくしゃみ事、「鼻ひり」は良くないので思わず鼻ひってしまった時にはおまじないとして「くさめ、くさめ」と呪文を唱える習慣が平安時代の頃にあったみたいです。 同じ時代、清少納言の枕草子にも「鼻ひて誦文する。おほかた人の家の男、主ならでは高く鼻ひたる、いとにくし」と書いています。意味は「くしゃみの呪文を唱える時、決まって主人以外のヤツが大きな声でくしゃみする…ありえない!」みたいな(笑)。 また平安時代に記された漢和辞典である『類聚名義抄』には「上気」と記されており、この時代では「あくび(欠伸)」も「おくび(ゲップ)」も同じモノと考えていました。つまり体内の奥から湧き上がって来る霊的な気体が溜まって、終には口から漏れ出すという考え方です。 同じく『枕草子』の中で「見ならひするもの欠伸」と書き記しており、要するに「他人のあくびを見たら釣られて自分もあくびをしてまう」と言っています。この辺の感覚は現代人も平安貴族も一緒みたいです。 また『枕草子』と並んで中世日本社会文化を読み解く上で貴重な情報を提供してくれる吉田兼好の『徒然草』の中にも「くさめ」についての記述があり。 "道すがら「嚔、嚔」といひもて行きたれば、「尼御前何事をかくは宣ふぞ」と問ひけれども、うち腹だちて「やゝ鼻ひたる時、かく呪はねば死ぬるなりと申せば、養ひ君の比叡の山に兒にておはしますが、たゞ今もや鼻ひ給はんと思へば、かく申すぞかし」と言ひけり" ~とあります。要訳すると「尼さんが "くさめ、くさめ" と言うので何事かと問えば、子供がくしゃみした時に呪文を唱え無いと死んでしまうので代わりに唱えているのだ」みたいなやりとりを記しています。
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- もこ猫ミクにゃん(@miku-chi)
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元々はあくびに限らず口を隠さず開けるとそこから魂が抜けたり悪霊が入ったりして、病気になるなど不幸になるのを防ぐ魔除け的なモノです。 また昔の人は歯並びが悪く、みっともないものでした。 そのために歯を染料で染める化粧法「お歯黒」がありました。 誰が言い出したかどうかは分かりませんが、お歯黒の痕跡が認められる古墳時代辺りからあったと思います。 遅くてもお歯黒に扇で隠す平安時代にはマナーとしてありました。 平安貴族はおしろいをしているため大口を開けると剥がれてくるという話もありますけどね。。。
そんな風習はない、個人の問題
お礼
みんなありがとう