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握手の風習について
こんばんは。 何処だったかは忘れましたが、「もともと日本には、契約などが成立した時に握手する風習はなかった」という話を見聞きしたことがあります。 そこで質問なのですが、 ・この話は本当でしょうか。 ・本当だとしたら、握手はいつの時代から始まったのでしょうか。また、それ以前の時代で人が手を握り合うことはなかったのでしょうか。 この2点を知りたいので、宜しくお願いします。
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先の回答は昔どこかで読んだいわゆる俗説です。学問的根拠は何もありません。 日本における握手の歴史は非常に新しく幕末から明治初期に欧米に留学した若者たちが、新しいより進んだ風習として取り入れたのでしょう。当時は「和魂洋才」「脱亜入欧」がはやり、日本人の精神は失わず、ヨーロッパの学問や制度、風習は積極的に取り入れられました。 しかし、お辞儀に込められた対等精神に比べれば握手には規則が多くてお辞儀より遅れていると思います。 また、握手を導入して100年たった今日でも日本人の握手はぎこちなく(手をやわらかく握ったり、長く持ったり、元の位置へ戻らなかったり、女性に握手を求めたり、お辞儀をしながら握手したり、相手の目を見なかったり)日本でお辞儀に替わるほど普及していません(マナーも含め)。 16世紀に日本へカトリック布教にやってきた多くの布教師の中からルイス・フロイスという人が当時のヨーロッパ文化と日本文化を詳細に比較した本を遺しています。「ヨーロッパ文化と日本文化」岩波文庫 ¥400円 本書には当時の日本人の不思議な風習が細かく書かれています。中には逆ではないかと思われることも書かれていて当時のヨーロッパの状況もよく分かります。 ところが握手については何も記述がありません。 挨拶については下記があるのみです。 「日本人は別れる時や外から帰ってきたとき抱擁しない」 推測になりますが当時はヨーロッパでも握手の習慣は なかったか一部の階級(騎士など)だけの習慣だった可能性が大です。
その他の回答 (1)
握手の習慣は中世のヨーロッパで生まれたようです。ローマ時代にも握手に似た風習がありましたが厳密には手の握り方が違ったようです。 中世のヨーロッパでは骨肉相争う時代があり、肉親友人といえども心が許せず、たとえ武器を帯びていなくても隠し持っている可能性があり、手のひら(握手で)や背中(抱擁で)を検査したといわれます。 ほぼ同時代に礼砲や小銃の空砲で要人を迎える習慣が 生まれています。もともとは実弾を射程距離外で撃って敵意のないことを示したといわれます。迎える方も 同じ動作で答え歓迎の意を表したのです。 握手が成人男子の間で武器チェックのために生まれたので、現在でも婦人へは男性から握手を求めないのが礼儀になっています。
補足
回答有難うございます。 「握手」の歴史は、よく分かりました。どうも有り難うございます。 すみませんが、「日本での」握手の歴史について教えて頂きたいので、もしご存知でしたら改めて宜しくお願いします。
お礼
回答有難うございます。 やはり日本には握手の風習は無かったのですね(今も?) 参考文献も紹介して頂きまして、どうも有り難うございました。