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S45Cの熱処理N(焼きなまし)についての疑問
- S45Cを熱処理N(焼きなまし)を業者で処理した際、硬度の記載がなく、JISにて焼きなましは硬度の規定がないと言われました。しかし、私はHB167~229の範囲での記載が必要だと思っています。
- 質問したが、記載の必要が無いとの回答を受けました。しかし、本当に記載の必要が無いのか疑問です。
- 詳しい方、教えていただけないでしょうか?お願いします。
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- ohkawa3
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回答(1)再出 JIS G 4051の附属書JDには、JISに対応する国際規格(ISO規格)の規定内容とJISの規定内容の差異について説明してあります。JISに対応する国際規格では、ご質問者さんが指摘なさったとおり、焼なまし後の最大硬さを規定しているようです。しかしながら、JISではISOの通りとせずに、硬さの規定を規定しなかった旨の説明があります。 取引条件としてJISに準拠するのであれば、JISに規定されている内容を<正>として受け入れることが順当と思います。 JISではなく、国際規格に規定された内容を取引条件としたいのであれば、JISではなく対応するISO規格を指定することが必要と考えられます。 ISOとJISの差異は、一般的に国内の取引条件を考慮して決められていますが、事情を知らない取引当事者が必ずしも有利とならないこともあります。国際標準に整合すべききか、国内の事情を優先すべきか、いずれを選択してもある程度の有利/不利は生じます。正確な情報を収集して、契約上の不利益を背負い込まないように対処なさってください。 JIS G 4051 附属書JDの記載内容抜粋: JISは機械構造用炭素鋼として適した材料を提供することに主眼を置いているため,使用者が行う熱処理後の材料の特性については特に規定していない。その理由は,使用者側で実施される焼入焼戻し後の機械的性質は,設備又は焼入処理技術に大きく影響されるため,その機械的性質の規定値を規定するのは,かえって,誤解を招くおそれがあるためである。 一方,ISO規格は,熱処理後の材料特性まできめ細かく規定しているが,上記のように使用者の設備又は技術能力によって特性が異なるため,ISO規格の一律の値設定には問題がある。したがって,JISは,従来どおり規定しない。
- mpascal
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S45C材は、熱処理後の機械的性質は何も規定されていません。JISの便覧に参考値が載っているだけです。少なくとも熱処理性を精密に期待するのならS45CH材を指定しましょう。それでも硬度は素材・製品寸法によって変わってきますね。 https://daiichis.work/word/a14.html
- mpascal
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Nは普通「焼ならし」ですね。「JISにて焼きなましは硬度の規定がない」はある意味ただしいかも。貴方か業者が「焼ならし」と「焼きなまし」を混同しているのでは。
- 中京区 桑原町(@l4330)
- ベストアンサー率22% (4373/19606)
JIS G4051に記載があります、焼き入れ焼きなましでHBW201~269と書いてある https://www.nikko-yozai.co.jp/wp/wp-content/themes/nikko/pdf/reference/reference17.pdf でもs45cは実際には焼入れで硬度が出るという保証はないのかなと、プロも言ってます。 http://nippa-kk.co.jp/s45c%E7%84%BC%E3%81%8D%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%81%AE%E7%A1%AC%E5%BA%A6/
- ohkawa3
- ベストアンサー率59% (1508/2538)
貴殿と、熱処理を受注した業者さんが、同じJISを思い描いているのならばいいのですが、JISは全部で約一万タイトルもあって、JISと言っただけでは往々にして思い違いが生じることがあります。 JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材を参照すると、化学的成分と寸法外観に関する事項は規定されていますが、硬度は規定されていないようです。 行き違いを避けるには、JISの規格番号(必要あれば制定年や箇条番号)をきちんと記載することをお勧めしたいと思います。 JISに書いてないとしても、貴殿の発注する業務の検収条件として、硬さの測定データを要求することは契約の自由ですから、必要であれば発注仕様にきちんと記載すればいいことと思います。 JIS G 4051:
お礼
回答の方、有難う御座います。 非常に勉強になりました。