印欧語族はなぜ遡るほどに複雑化するのでしょうか?
進化や発展というのは、単純から複雑化だと思います。
言語もそうで、最初期の人類は、単純なアーだのガーだのから始まったのでしょう。
しかしながら、印欧語族の言語は遡るほどに複雑化していきます。
日本人が習う英語は名詞に性がなく格変化がなく、動詞の活用形もものすごく単純です。
あるいは、イタリア語では名詞は男女に別れ動詞も人称によって活用します。が、その先祖のラテン語には中性名詞があり格変化もっと多様で、動詞ももっと複雑になります。
さらに、古代ギリシア語、サンスクリット、果ては印欧祖語において、もっと格変化、動詞の活用が多様になっていきます。
言語において推察できる最古の印欧祖語から、文法的変化において退化していっています。
叫び声から始まったものが、突如複雑な印欧祖語がボンとできあがったようにみえ(移行する過程が存在しません、いわゆるミッシングリンク)、英語にまで退化していっているのは不思議です。
どういうことなのか分かりやすく説明いただけないでしょうか?
お礼
またまた御丁寧なる御回答を賜りまして誠に有難う御座います。良いお年を! Glueckliches Neujahr! (旧年中に、こんな事、言うのでしょうか? ドイツでも。)
補足
1.恐れ入りますが、クレジット・カードを持って居りませんので、リンク先の論文の内、大学人の他は有料の物の方を要約して頂けませんでしょうか。宜しくお願い申し上げます。 直説法・接続法は已然形に、そして、条件法は、未然形=連用形=終止形=名詞形、或いは、未然形+む+は(>ば)に、それぞれ、対応していたのでしょうか。 未然=連用=終止 は、能格動詞 wak- の活用ども、 弁え(わきまえ)=聞き分け=分(わ)き(野分)・脇・涌き・沸き=訳・別(わ)け=分かり=分か(かきつばた、あやめも わかぬ)=分から=別れ・分かれ にて明らかだと思います。 2.「形式主語は全く無かったのでしょうか。」の問いにも御答え下さいますでしょうか。