恐らく『ローランの歌』ではないでしょうか。
『ローランの歌』の紹介ではよく「シャルルマーニュ」という名が使われますが、それはフランス語名でカール大帝と同人物です。
『ローランの歌』はおそらくロンスヴォーの戦いを元に口伝で伝えられた作品だろうと考えられています。
この戦いでイスラム教徒が支配する現在のスペインから,フランク王国軍が撤退する時に,ピレネー山脈でバスク人軍隊を抑えた騎士を称えた作品だとされています。その戦いで最後の一人が殺されるまで,カール大帝の撤退を支えたと述べています。
そこから所謂フランス騎士道が発展したのだろうと。
まぁ,いまだに推測の域を出ない(作者不詳)の作品ですし,史実としても確証は得られていませんが。
イギリスの『アーサー王伝説』と並んで,騎士道精神を伝える物語の一つですね。
※これは余り関係ない追記ですが,最近報道でスペインでバスク地方が独立を望んでいるというニュースがありました。
それには,こういったスペインの歴史がある事も頭の隅に置いておいて頂ければなと思います。
まぁ,『ローランの歌』はフランス側の視点とも言えますけれど。
世界史を知ると日々の世界のニュースが世間とは違った目線で見ることができます。